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ガチャ、バタン。
ブルーハーツ女…
というかAちゃん？
がまた局内に戻ってったのを聞いてから、
俺もそーっと扉から中に入った。
そうやったんや…
考えてみたら、ブルーハーツ女が泣いとったあの日ってAちゃんがあの説教ジジイに色々言われてんのを見た日やったかも。
そっか…じゃあさ、
じゃあ、やで。
ブルーハーツ女のことも、Aちゃんのことも気になっとって、
日によってどっちかに気持ち揺らいどったけど、
どっちもAちゃんやったんやろ。
じゃあ、どっちみち俺好きなんってAちゃんやんか。
「帰ろ…」
なんやろ、手放しで嬉しいってならへんこの気持ち。
ブルーハーツ女の謎も解けたのに。
びっくりしすぎてあんまし何もピンとこやんだけかな…。
「あ、渋谷さん…」
「あ…」
ちょっと目を赤くしたAちゃんと、バッタリ通路で出会ってしまった。
「え、あの、帰ったんじゃ…」
「いや、ちょっとな、」
「…ちょっと久々に昔世話になったプロデューサーに会ぉて喋っててん」
不安に揺れてたAちゃんの目が、ホッとして緩んだのが分かった。
やっぱ、知られたくないんや。
ごめん、Aちゃん。
ほんまは聞いてしもてん俺。
泣いてたんも知ってるんやで？
ずっと歌っとったんも、
Aちゃんやったってこと
気づいてもーたわ。
今日は何があったん？
またあいつに何か言われたんか？
「では…お疲れ様でした」
「あ、うん。お疲れ」
後ろ姿を見つめながら、
何か声掛けたいけど何て言うたらええんか分からんくて。
「Aちゃんっ、」
「えっ、あ。はい」
「ハンドクリーム、めっちゃええわアレ」
「良かったです！」
嬉しそうにふにゃーって笑った後、
時計を見て、あっ、て焦った顔して。
深い礼してきて、
走ってまた仕事に戻ってったAちゃん。
そうか。
手放しで喜ばれへん理由、分かったわ。
知ったとこで何もしてやれへんからやん。
バレへんようにしてんねんから、こっちもそれに乗ったらなあかんからやん。
これから泣いとんの分かっても、それ黙って聞いたるしかできへんからやん。
しかも一方的に。
はぁ…
しゃーないんは分かってる。
Aちゃんのこっそり発散しとる居場所、
俺には奪うことできへんもん。
せやけど、なぁ…。
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ゆき(プロフ) - ruruさん» 今更コメントに気づいてしまいました。ごめんなさい！ブルーハーツ、ほんとにいいですよねーっ。ずっと語れます笑。まさか主人公を褒めて頂けるとは…嬉しすぎます！ruruさんの元気の種になれて良かったです。いつもお疲れさまです！ (2016年6月3日 1時) (
レス) id: e6e3c2552a (このIDを非表示/違反報告)
ruru(プロフ) - ゆきさん、お邪魔してます！ブルーハーツ大好きなのでこのお話嬉しいです！すごく！あと、なんか元気もらいました！主人公ちゃんみたいにがんばろって思えました！ありがとうございます>_<！！ (2016年5月27日 13時) (レス) id: d542c97321 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - のんたさん» コメントありがとうございます^ ^そんなこと言っていただけるなんて…本当に嬉しいです！更新頑張ります。またよろしければ覗いてやってください！ありがとうございます！ (2016年5月2日 19時) (レス) id: 7ef4c58c16 (このIDを非表示/違反報告)
のんた - 最高です。こういうの大好きです。更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2016年5月1日 16時) (レス) id: 7f3b51e9a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - さるるるるさん» はじめまして！もったいないお言葉ありがとうございますっ！ぼちぼちの更新ですが、これからも覗いてもらえたら嬉しいです。ありがとうございます！^ ^ (2016年4月25日 22時) (レス) id: 7ef4c58c16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ き | 作成日時：2016年4月6日 19時
