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「君のため、っていい曲ですよね…」
笑っとるAちゃんが
まだ見たこともないブルーハーツ女と重なった。
あの女にいつか歌って慰めたろーと思ってたけど、なんか今Aちゃんが喜んでくれとるからそれももう別にええかなぁみたいな気もしてくる。
身代わりとかとちゃうで？
せやけど何か…
あの女にしてやれへんかったことが今Aちゃんで叶えられたから…
身代わり言うんか？これも。
「人に歌って貰ったの、初めてです」
まだあんまし知らんのに、泣いてんのも笑ろてんのも結構見てきたなぁ。
やっぱし…好きかもしれん。
Aちゃんのこと。
また鳴った着信音。
今度は"青空"の着うたやった。
「す、すみません。出てもいいですか？…お姉ちゃん？うん、うん…」
あぁ、マルの元カノか。
…青空、なぁ。
Aちゃんが追いかけてるやつって、どんな男なんやろ。青空に、そいつとの思い入れがあるって言うとったな。
「すみません。姉から電話でした…」
「今の、青空やん」
「あ…はい。そうなんです…」
その男を思い出したんか、照れたように笑うん見てたら無性に腹立ってもーて。
いらん言い方してしもた。
「その歌は、俺やなくて好きなやつに歌ってもらえよ？」
一瞬目が泳いだAちゃんが、伏し目がちに黙って頷いた。
あんましええことなかったなぁ今の言い方…突き放したみたいになってもーた。
「あの、アレやんか。好きなやつのこと頑張るって言うとったやん」
「…はい」
「そういう意味で、やで？」
そろそろ、帰さなあかんなぁ…。
二十分も歩くんはさすがに俺が邪魔くさいしタクシーで送ってこか。
何て言うたら乗ってくれるやろ。
もう皆帰ってもーたしバレへんから、でええか。ちょっとぐらい強引でもええよな、実際夜道は危ないんやし。
口数が少なくなってもーたAちゃん。最後ちょっとやってもーたかな…。
今度会えんのいつやったっけ。
けどそん時はまた
ただのスタッフとただの出演者やろ。
こんな、手ぇ繋ぐことなんか
今後もあんのかな。
名残惜しい体温を、忘れやんようにしようと思った。
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ゆき(プロフ) - ruruさん» 今更コメントに気づいてしまいました。ごめんなさい！ブルーハーツ、ほんとにいいですよねーっ。ずっと語れます笑。まさか主人公を褒めて頂けるとは…嬉しすぎます！ruruさんの元気の種になれて良かったです。いつもお疲れさまです！ (2016年6月3日 1時) (
レス) id: e6e3c2552a (このIDを非表示/違反報告)
ruru(プロフ) - ゆきさん、お邪魔してます！ブルーハーツ大好きなのでこのお話嬉しいです！すごく！あと、なんか元気もらいました！主人公ちゃんみたいにがんばろって思えました！ありがとうございます>_<！！ (2016年5月27日 13時) (レス) id: d542c97321 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - のんたさん» コメントありがとうございます^ ^そんなこと言っていただけるなんて…本当に嬉しいです！更新頑張ります。またよろしければ覗いてやってください！ありがとうございます！ (2016年5月2日 19時) (レス) id: 7ef4c58c16 (このIDを非表示/違反報告)
のんた - 最高です。こういうの大好きです。更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2016年5月1日 16時) (レス) id: 7f3b51e9a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - さるるるるさん» はじめまして！もったいないお言葉ありがとうございますっ！ぼちぼちの更新ですが、これからも覗いてもらえたら嬉しいです。ありがとうございます！^ ^ (2016年4月25日 22時) (レス) id: 7ef4c58c16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ き | 作成日時：2016年4月6日 19時
