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「中学ん時にボロボロのアパートに引っ越した理由…」
「おっちゃんの仕事がちょっとしんどなってきたから、家賃払うの減らすためって言うてたやん」
「ほぼほぼ合ってるけど、実はそのままお父さんが逃げちゃって」
「えっ？」
「女の人と。ひどくない？フタ開けたら会社潰れてて借金も結構あって…変なところで借りてたから怖い人が取り立てに来たりして…。やから、お父さんが今どうしてるんかは、私も分からへん」
Aが眉を下げて笑って、
グラスに入ってたビールを飲み干した。
今思ったら、どう考えてももっとマシなアパートなんかあったはずやって思える。
あんなキッツイアパートに住むのなんかおかしいって、当時の俺は幼すぎたんかただのあほやったんかそこまで深く考えてなかった。
見た目あんなアパートに住んどったから、同級生にバレていじめられたりせんようにすることがAを守っとることやと思っとった。
せやけど、そんなんよりもっと大きいことでAは悩んでたんや…。
「黙っててごめんね。お母さんへの近所からの目とかも子供ながらに気にしてしまって…。それにしんちゃんすぐ心配するから、言えなくて…」
「ちゃうやん。俺があかんかったんや。…気づいてやれんくてごめんな。しんどかったなぁ？なんで俺毎日会ぉてたのに気づかんかったんやろ…」
「もうっ。それは関係ないよ。ありがとう。ま、今となっては過去の話やから」
Aはもう入ってへんグラスをまた口に運びそうになって、苦笑いしとる。
冷蔵庫にビールはあったけど、こっから離れられんくて注いでやれんかった。
「…その借金は？おばちゃんはどうしてるん？」
「まぁ色々あって私らには関係なくなったから。やから大丈夫。お母さんも元気やよ」
「そぉか…」
「ヨコくんにはそれバレちゃって。けど、私が言わんといてってお願いしたから…。ほんまに黙っててくれたんやね」
「あいつそんなん律儀やからな。絶対言わんよ」
「関係ないのに背負わせてしまったなぁって思ってて。謝りたくて」
「そやったんか…」
「ヨコくん、優しいから。私がその話したあともたまにウチに来てくれたりしてて」
よぉ連れまわして、アホみたいなことして笑かしてたけど、もしかしたらこいつの負担になってたんかもしれへんな…。
ほんまに、こいつのことを助けてやってたんは、ヨコやったんや。
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永遠∞ - こんな時だからこそ。このお話のすばるくんとヒナちゃんの関係性に心揺さぶられます。 (2018年4月20日 18時) (
レス) id: 16d1fabbe0 (このIDを非表示/違反報告)
よっこ(プロフ) - ここに目を通してくれるか分かりませんが…。スラムダンクの話でめちゃくちゃテンションが上がったので伝えたくて！もっと早くこの作品を知って、ゆきさんとお話してみたかったです。続きも楽しく読ませていただいています。 (2017年8月6日 21時) (レス) id: d6b760c8d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるひな∞ - たまたま見つけて読み始めました。本当に面白いです！もっとひなちゃんの話を書いて欲しいです！いつまでも待ってますので、よろしくお願いします！メンバーの中を覗き見してる感じも好きです！！ (2017年6月1日 0時) (レス) id: cff67dce23 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - あの、とても失礼なのは承知の上で書きますが、、誰が何を言っているのか、何をしたのかが分からない所があるのでそこを分かるようにしてもらいたいです。いきなりすみません。 (2017年5月27日 20時) (レス) id: ac8595cf1b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ruruさん» はじめまして！コメントありがとうございます^ ^彼はバスケ男子なので、敢えて湘北から選ばず仙道推しにしてみました！ハートつかめましたか〜っ。仙道にして良かった笑。これからも暇つぶしに読んでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます^ ^ (2016年5月3日 20時) (レス) id: 7ef4c58c16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ き | 作成日時：2016年3月30日 22時
