22 ページ22
徐々に皆が揃い始めて、適当に過ごしてる。
向こうでマルと大倉は壁を何歩駆け上がれるかとかアホなことしとる。
…そのうちケガすんで。
俺は椅子を何個か並べて進行の台本をペラペラっと見とった。
「うぃーす」
「すばるくんおはよー」
来た来た来た来た、待っとったんやで。
「ちょ、すばる!話あんねん!」
「何ぃ、もう。ゆっくりさしてくれや」
「それはもう、ゆっくりしたらええがな。あ、熱い茶ぁ飲むか?」
「気持ち悪いんやけど。何よ」
「まぁ、ここ座ってくれ」
自分がさっきまで使ってた椅子の一個をパンパンって叩いてすばるを呼んだ。
分っかりやすぅ、
うっとおしそうな顔で座って。
「冷たいのにして」
「え?」
「茶ぁやん。そこのペットボトルのんでええわ」
「よっしゃ、ちょっと待っとき」
向こうから、なんやあの二人キモチワル、って聞こえてきた。
「はい、綾鷹とおーいお茶どっちする?」
「良かったな」
「え?」
「待っとったら、ええことあったやろ?」
「お、おん、そうやねん。ほんま、ありがとうな」
俺の右手から綾鷹を取って、ひと口飲んでふっと笑ったんめっちゃカッコええし!
ほんまこいつCM使こたってくれ!!
「んで、どぉやってん」
「いやー、教えてもらったんすばるの番号やと思ってたみたいでなー」
「そぉなん?俺言うの忘れてたっけ。んで?」
「で?……いや、それだけ」
「は?」
「いや、すばるの番号と間違えてかけてきて、ちゃうわ俺の番号や言うて」
「おん。で?」
「で、終わり」
「終わり?」
「うん、終わり」
「……お前、俺の優しさなんや思てんねん。ヘタレか!見てくれゴリラのくせに心臓ミジンコか!」
637人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
永遠∞ - こんな時だからこそ。このお話のすばるくんとヒナちゃんの関係性に心揺さぶられます。 (2018年4月20日 18時) (レス) id: 16d1fabbe0 (このIDを非表示/違反報告)
よっこ(プロフ) - ここに目を通してくれるか分かりませんが…。スラムダンクの話でめちゃくちゃテンションが上がったので伝えたくて!もっと早くこの作品を知って、ゆきさんとお話してみたかったです。続きも楽しく読ませていただいています。 (2017年8月6日 21時) (レス) id: d6b760c8d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるひな∞ - たまたま見つけて読み始めました。本当に面白いです!もっとひなちゃんの話を書いて欲しいです!いつまでも待ってますので、よろしくお願いします!メンバーの中を覗き見してる感じも好きです!! (2017年6月1日 0時) (レス) id: cff67dce23 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - あの、とても失礼なのは承知の上で書きますが、、誰が何を言っているのか、何をしたのかが分からない所があるのでそこを分かるようにしてもらいたいです。いきなりすみません。 (2017年5月27日 20時) (レス) id: ac8595cf1b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ruruさん» はじめまして!コメントありがとうございます^ ^彼はバスケ男子なので、敢えて湘北から選ばず仙道推しにしてみました!ハートつかめましたか〜っ。仙道にして良かった笑。これからも暇つぶしに読んでもらえたら嬉しいです!ありがとうございます^ ^ (2016年5月3日 20時) (レス) id: 7ef4c58c16 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆ き | 作成日時:2016年3月30日 22時