大きな絆【コードブルー】

第６６話 ページ27

A side






車の前に救急車が止まって救急隊員が出てきた


私はフライトナースだけどドクターとしての知識もある


救急隊員よりも私の方が迅速に処置ができる自信もある


救急隊員に翔北のフライトナースである事を伝えて救急車の中で白石先生の処置にあたる


頭部からの出血が多い、左腕の骨折がある。その他にも打撲や擦り傷、痣がある


その傷を見ると心が痛くなる









『輸血がいるな。翔北に輸血準備するように伝えてください』


隊員「はい！！」









頭部からの出血もあるけど腕からの出血もある


大出血って程じゃ無いけど輸血が必要だな…


それと左腕骨折してるから左腕固定できるの欲しいな









隊員「翔北着きました！」







バタン←救急車の扉を開ける音









翔北に着き、救急車の扉が開かれる


扉の外には藍沢先生、藤川先生、はるかちゃんがいた


はるかちゃんと藤川先生ビックリしてる









藤川「事故で大怪我って白石だったの！？」


『３０代女性、衝突事故で頭部外傷、左腕骨折、その他打撲や切り傷があります！』


冴島「……そんな」


藍沢「…、とにかく早く運ぶぞ」









白石先生は初療室に運ばれて行く


私も無傷ってわけじゃないから今は藤川先生に手当てされている


車のガラス破片とか刺さってる事に初めて気づいた









藤川「結構な事故だったみたいだな。今ニュースでやってるぞ」


『そ…うなんだ…』


藤川「…、白石なら大丈夫だって！あいつ心配性だから救命の心配してすぐに目を覚ますかもしれないぜ？私いなくて救命大丈夫かなー？とか言いながらww」


『………そうだったらいいな』


藤川「そうに決まってる！白石なら大丈夫だから！怪我も大した事ないし！！」


『…頭部外傷で頭からの出血が多かった……私のせいで白石先生は大怪我した…私は医者としての白石先生を殺しちゃった…(涙)』


藤川「そんな、殺したって……あの事故は避けられなかった事故だったんだよ。もともとは
信号無視のトラックが悪いんだし、Aは何も悪くないって！」


『いや、私のせいでもあるの！！私が白石先生を急かした！！そのせいであのタイミングで事故にあった！』


藤川「……A」


『っ、ごめんなさい…私のせいで白石先生は…(涙)』





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