大きな絆【コードブルー】

第５８話 ページ18

A side








『ん………』


白石「Aちゃん…わかる？」


『白石先生…』


白石「うん、Aちゃんいきなり倒れてビックリしたよ(汗)」


『…ごめんなさい、また足引っ張っちゃった。
気をつけてたんだけどな…』


白石「最近無理してたでしょ？Aちゃんの場合は無理し過ぎて限界超えちゃったんだよ」


『おかしいな…ちゃんと寝てるのに』


白石「平均何時間？」


『……４時間』


白石「倒れて当たり前だね、医者が休むのも
大事な仕事だから今日はここで寝てな」


『でも！今日は私がヘリ担だし、周りにも迷惑が！！』


白石「現場で倒れちゃ元も子もないでしょ。それにAちゃんには早く元気になってほしいから、分かった？」


『………申し訳ない気持ちでいっぱい』


白石「そんな気にしなくていいから！さぁ、ゆっくりおやすみ」


『うん、みんなにごめんなさいって伝えといて』


白石「……分かった」









白石先生は病室を静かに出て行った


私はその後ろ姿を見て、それからまたベッドに横になる


１０年前の同じ光景


まさかまた病院のベッドで寝る事になるとは…


情けないね、私









『とりあえず早く寝て復活しないと！』









うじうじ考えていても仕方ない


私もはるかちゃんみたいにサバサバとした人間になるんだ！


そのためにはまずサバサバと寝る事が重要、よし！気合い入れて寝るぞ！









『…………………………グー』









白石 side






白石「Aちゃんが、みんなにごめんなさいって…」


冴島「……謝るのは仕事を押し付けた私の方なのに」


藤川「えぇ！？仕事押し付けたの？」


白石「…押し付けたって……ただ仕事教えただけでしょ？」


冴島「だけど私はAちゃんに色々と一気に
教え過ぎた…それが負担になったんだと思う」


緋山「冴島のせいじゃないでしょ…Aは
頑張り過ぎただけ、誰も悪くない」


白石「そう、だけどAちゃんは自分が悪いと思い込んじゃって…そういう所変わらないよね」


冴島「ええ、本当に…」









１人で頑張らなくてもいいのに…


Aちゃんには私達がいるのに…


今のままじゃAちゃんが壊れちゃう

第５９話→←第５７話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す