【テニプリ】演劇少女と天才少年【越前リョーマ】2

六十六話 ページ30

貴「部長！小道具の配置ここでいいんですか？」




佑「ん？あぁ…もう少し下【しも】によせて」




貴「はいっ」





いよいよ明日は一回目の発表の日です




今回の主役は光輝




なので私たち一年がやる気になっている




勿論二年、三年の先輩もやる気で




現在時刻は夜の7時




講堂を一日まるっと借りることとなっているため




だいぶ何日前からここで練習を始めている





佑「じゃあラスト一本通すよ！！」




「「「「はいっ」」」」





台本の登場人物以外はステージから降り




小道具の確認




衣装の確認




ステージの確認をします




私も一瞬出るのでスタンバイ





貴「……ふぅ。よっし」





そしてどんどんラストシーンに





佑「…ん？」




貴「？？」





ステージの袖で待機してると




ふいに部長の声が聞こえた





佑「おいどうした士本(しもと)」






光輝とケンカをし光輝を組織に入れるきっかけを作る




そんな役を任されている士本先輩がラストシーンで固まった




セリフを忘れたような焦りは見られない




でも昨日までは普通だったからスランプでも




急な緊張かな？




部長は立ち上がりステージに向けて話す





佑「おい！！なにやってんだ！！」




士「…」




佑「おい士本！！やる気がないなら降りろ」




士「…いやだ」




佑「なら固まってないでやりやがれ」




士「でも…」




佑「…おまえさ。そろそろわがまま言うのやめろ」





そう士本先輩はいままで何度もわがままを突きとうしてきた




正直後輩もあきれるレベルだ




しかも途中入部者なのだ




それはそれはわがまま




そして明日本番ということから




ピリピリしてたのかわかりません





士「…いやよいやよ！！私が主人公じゃないなんて！！！」





始まった

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