【HQ】音駒高校バレー部所属の『王子様』には彼氏がいるそうです。【夜久衛輔】2

王子様 114 ページ31

なんか、最近悠人と一緒にいることが少なくなったなぁ...。

何でだろ...。

｢最近大山と唐沢、一緒にいないよな。｣

｢あー、大山言ってたぜ？別に好きじゃないって。｣

｢え、そうなのか？｣

｢あぁ。なんか友達に見栄張って彼女出来たって言っちゃったから、とりま、身近で簡単にオチてくれそうな人にコクったんだってさ。｣

｢あー、それが唐沢だったってわけか。｣

｢まぁ誰も好きであんな巨人女好きになんねぇだろ。｣









.............................は？









理解出来なかった...いや、理解したくなかった。

嘘だと言って欲しかった。

だから私は悠人に直接聞こうと思った。

そしたら、






大)｢好きだよ、李佳。｣





貴女)｢悠、人...？｣

大)｢！？！？...A...。｣

貴女)｢...ホントだったんだ...。私の事好きじゃなかったって...。｣

大)｢あぁ、そうだよ。...お前さ、



可愛げがねぇんだよ。｣




貴女)｢っ！！！！｣

悠人はとっくの昔に私の事なんかどうでも良くなっていたんだ。

いや、最初っからどうでもよかったのか。

私は彼にとって、都合の良い駒だったのだ。


雨)｢先輩、もっと可愛くなったら？だから私に奪われちゃうんだよ♪｣

あぁ。

私がでかくなかったら。もっと小さくて、女の子らしかったら。



大好きだったバスケも辞めた。彼との思い出が蘇って、辛くなるだけだったから。



あの時から、私はもう二度と誰かを好きになんてならないと決めた。

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