【HQ】音駒高校バレー部に王子様が入部したそうです。【夜久衛輔】

王子様 12 ページ15

貴女)｢.....バスケ、やってたよ...。｣

...流石に答えないと逆に不味いからな...。
やっくん鋭そうだし。

夜)｢......そっか。｣

私の雰囲気から、何かを感じ取ったのか、それ以上は追求されずに済んだ。

良かった...。

夜)｢あ、そういやぁ山本が変な方向に飛ばしたボール、お前片手で掴んでただろ？手首とか怪我してねぇか？｣

貴女)｢ん？お、おお、大丈夫だよ。バスケやってたから、強いくて速いボールには慣れてるからね。｣



びっくりした。

今までそんな風に心配してくれる人なんかいなかった。皆、｢アイツなら大丈夫だろ｣って...。

夜)｢そっか！良かった！｣((ﾆｯ

貴女)｢っ！ //// お、おう。ありがとっ！｣

私は恥ずかしくてそっぽを向いてしまった。
あぁ、可愛くない。だから『王子様』なんて呼ばれるんだよ...。

貴女)｢も、もうやり方わかったから、やっくん練習戻っていいよ！｣

夜)｢お、そうか？んじゃ戻るよ。なんか分かんない事あったら聞きに来いよ。｣

貴女)｢うん。｣





＿＿＿＿私が...私がもっと可愛ければ、

彼は私の前から、

いなくならなかったのだろうか。

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