ヤバ恋【S.S】 (ページ10)

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大人と子供▽9月24日ページ10

いつもと変わらない1日だった。

朝いつものように起きて

ヨーグルトと果物くって

コーヒーのんで

準備して

新聞読んで

テレビをつけた。

ここまでが変わらない朝。

テレビから聞こえてくるNEWS。

は？

女優？俺？何いってんの。

俺の事務所は否定している。

違うのは相手の事務所は認めてること。

電話がなった。

出れば事務所から。

すぐに家出て事務所へ行って話をした。

納得はしてもらえたが少しの間家には帰れない。

楽屋に行ってNEWSを見る。

どこのチャンネルも俺のことばかり。

ふとAの事が頭をよぎった。

携帯を開けばAからの着信。

かけ直して見たけど繋がらなくて

学校だからしょうがない。

その時はそう思ってた。

軽い気持ちで考えてた。

Aは離れていかない。

そんなふうにAの優しさに甘えてたんだ。

いつもならメールを返さなくても送ってきてくれてたメーは俺には届かなくなった。

いつもならAからくる電話も
かかってこなくなった。

電話をしたら繋がらなくて

メールをしたらエラーで戻ってきた。

気づいた時には

どうすることも出来なくて

家も知らない、学校もしらない、

あれ？俺なんもしらねーじゃん。

気づいた時には何も知らない俺自身に

イラついて、連絡することも

Aと繋がっていたはずの糸さえ無くなってしまった俺。

なあ、誤解だよ。

俺にはAしかいないんだよ。

弁解するにも、連絡するにも、

愛を呟くことすらも

全てが遅すぎた。