ヤバ恋【S.S】 (ページ25)

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バレンタイン▽10月19日ページ25

《放課後屋上にて》

ーぎぃー

『あ！翔くん！』

翔「櫻井先生な？」

『お疲れ様！』

翔「はいはい。で？どうした？」

『んー、翔くん！来月で学校卒業でしょ？私』

翔「あー、そうだな。３年間よく頑張ったな(笑)」

『本当ですよー。毎日好きって言ってるのに！』

翔「こんなオッサンだぞ？(笑)それにまだ若いんだし色んな出会いがあんだろ」

『翔くんがよかったのにー！卒業したら会えないでしょ？』

翔「あー、どこの学校だか聞いてねーな、どこ？」

『………それより！』

翔「……ん？」

『最後だから、』

翔「………」

『………櫻井先生の笑った顔が大好きです。ご飯をおいしそうに食べる顔が大好きです。サッカーをしてる時の子供みたいな笑顔が大好きです。……飽きてた顔も、怒った顔も、真剣な顔も大好き。……口が悪くて、意地悪で、でも優しくて、……鈍感で、でもどんなときも一生懸命で、全部大好き。……本当にね？大好きなの。』

翔「田中？」

『３年間ずっと大好きだったの。先生からしたら、子供だし、ワガママだし、それでも、本気の恋だったの。……でももう卒業でしょ？だから、先生からも卒業しようと思って、……これ。甘くないチョコレート』

翔「……ん。」

『先生、３年間大好きでした。……たぶん、これからも大好きだけど、でも、……っ、でも、』

翔「………A」

『っ名前、』

翔「子供だとか思ったことないよ。いつも真っ直ぐに気持ち伝えてきてくれて、日に日に可愛くなっていって、俺もいっぱいいっぱい(笑)」

『せんせ』

翔「いつの間にか好きになった。でも先生と生徒だからって思い続けてきた。」

『、』

翔「なあ、どうしたい？今から二択やるよ。」

『え？』

翔「……遠距離恋愛して、いずれ結婚するか、今ここでお互い引くか。」

『………』

翔「ん？俺としては前者がおすすめ」

『そんなの！結婚する！』

翔「うん。Aらしいな。」

『翔くん！』

翔「(笑)卒業までまだ時間あるし、思い出作っとくか」

(写真！写真撮りたい！！)

(あー、はいはい(笑))