ヤバ恋【S.S】 (ページ12)

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大人と子供▽9月24日ページ12

『すいません。お待たせしました』

翔「ううん。大丈夫。」

『どこ行くんですか？』

翔「んー？秘密。」

『………………』

翔「あのさ、さっきの話ね」

『あ、はい』

翔「俺は大人？余裕そう？」

『いつも大人で余裕そうでした。』

翔「そう。俺大人じゃないよ。」

『…………』

翔「思い通りに事が運ばないとイラつくし。包丁使えねーし、めんどくさがり屋だから洗濯物も山みたいになってるし、高所恐怖症だし、ヘタレだし」

『へ？』

翔「Aに告白した日も緊張して連れて行った海での道何回か間違えたし。本当は毎日電話したりLINEしたりしたいけどめんどくさいとか、寝てたらって考えたら行動に移せねーし、手を出すにもあの時高校生で痛くしたらとか嫌な思いさせてきらわれたらって考えたら出せなかったし」

『えっ、え？』

翔「余裕そうに見えたのは、カッコつけなきゃ嫌われるかもって思ったから。大人に見えたのはいろいろ我慢したりしてたから。本当は子供だし、余裕もない。今だってどうしたら俺のこと好きになってくれんのか考えても思いつかなくて、柄にもなく手が震えてしょうがない」

『………翔くん？』

翔「……名前、呼んでくれたね。」

『………あ、』

翔「お互い遠慮するとこはするけど、無理するの止めない？」

『え？』

翔「俺はAが高校生だろうがなんだろうが、魅力的だったし、好きだよ。俺たちは本当の自分をさらけ出せなかったからすれ違いが起きた。なら、ワガママいっぱい言い合おう。」

『………私わがままだよ？』

翔「ん？」

『毎日声聞きたい。毎日LINEしたい。一週間に一回は絶対会いたい。ぎゅってしてほしい。チューだっていっぱいしたい。たまに、ドライブデートもしたい。』

翔「うん。いいね。」

『へ？』

翔「Aといれんならなんでもいいよ。でも俺は毎日会いたい。」

『…………え！？』

翔「だから子供だし？思い通りにならないと嫌だから。とりあえず離れて多分の時間を埋めるためにも一緒に住みませんか？」

(翔くんっていきなり過ぎだし、ヘタレとか言ってたけど、全然違うじゃん。でも新たな一面みれて懐かしいきゅんとしたのがまだ好きな証拠)

(焦った。やべー、一緒に住むとか早いかな？いや、でも数年離れてたわけだし、ずっと好きだったわけだしやっぱ、結婚するならAだし、大丈夫だよね？やっぱりいきなり付き合うのは無理なのかな。あー、何してんだ俺)