雪どけの朝 2

よかった ページ5

宮舘「Aもほら、」







家についても誰一人、
自分の部屋には行かず、
みんなリビングにいる


涼太くんから渡された保冷剤を
泣き腫らした目に当てながら、
ソファーに沈む








目黒「ラウール、お前目パンパンだぞ？(笑)」

ラウ「めめも腫れてるじゃん！」

向井「んもぉ、俺やばい〜」








みんなの声が聞こえる








岩本「おい、生きてる？(笑)」

「んー、」









揺れたソファーに照くんのにおい









岩本「いや、お前顔やば(笑)」









目を押さえる私の手を退けて
私を見て笑う








「さいてー、、、
もう、、、涼太くーん！」

宮舘「なになに(笑)
ちゃんと冷やして！ラウールも！」

佐久間「ねえ、涼太ー、
佐久間も目が痛いんだぞ、、、」

渡辺「いや、お前真っ赤やん！やば！」

深澤「ねー、お腹すいたー」









「「ふふ、」」









隣からも聞こえた声




ハッとして目を合わせる









岩本「なんか、このメンバーで
SnowManになれてよかったよ」

「Aもそう思った」









ひとりだったら今頃きっと

出口が見当たらない
真っ暗闇の中で1人

何もかも嫌になって
全て認めたくなくて
自分すらも見失っていたんだろうな







そう考えたら、









ラウ「Aちゃーん！！！
もう！めめが意地悪ー！」









首に巻きつく、長い腕
柔らかくてふわふわの髪
くすぐったさも、もう慣れた









悲しむ隙も、落ち込む隙も、
与えてくれないこのメンバーが
今の私には心地良くて









「ラウちゃんだいすき、」









私に巻きつく子犬を抱きしめる









ラウ「え！！？ちょっと！！！
みんな！！！聞いた！！？
Aちゃんが俺のこと大好きって！！」









大喜びでキャンキャン吠えるラウール









向井「何でや！！！！？？？
俺にも言ってぇや！！！」

目黒「俺を抱きしめんな！(笑)」

佐久間「佐久間も好きって言われたい！」

阿部「もうAの周り動物園じゃん(笑)」


岩本「ちょ、康二俺んとこ来んなよ(笑)」

向井「照にぃ！！」









大きな大きな子犬に囲まれて

私、幸せだな。

なんて不意に思った









ジャニーさん見ててね。



10人で登っていくから。

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