医者かな ページ8
『む、下ろしてくれ』
｢はい｣
質素な木の扉を…
開けようとしたが
『…』
前重たかったのでやめた
鬱が扉を開け、礼をした
うんうん
医務室の中へと踏み出す
すると色んな薬品の匂いが広がった
｢A国王陛下がケガをしたので手当をお願い出来ます〜？｣
｢はぁ！？国王陛下がケガした！？｣
驚きすぎな
煩い声が聞こえてきた
｢ちょっと、皆は奥に行っとき
目を…｣
よっこいしょ
椅子はどれもこれも高いよなぁ
｢あっちょ国王陛下。言って下されば下げたのに！｣
『…？』
下げる？
『なにを…？』
｢ぁ…あぁ〜
A国王陛下の部屋にはありませんが、
コチラの椅子は高さを変えることが出来ます｣
『…！！！』
ほんとか！！！すごいな！！！！
どうやって下げる？
『よっ…』
降りたゾ！下げてみせよ！
｢…下げさせて頂きます｣
『ん。』
｢A国王陛下、ただいまこちらに｣
鬱が椅子を弄ってるうちに医者がコチラに来た
膝をつき、頭を下げている
さっきから頭を上げてくれと何回言えば言いんだ
だんだんとめんどくさくなってきた
『ん。あげて』
｢え？！下げるのではなく！？｣
『…？鬱？』
何を言っているのか
下げると言っていただろう
｢えっ？｣
バッと風を切って勢いよく鬱がコチラに振り返った
｢…え？｣
｢えーと…｣
顔をあげた医者と目が合う
医者は眉を下げて笑った
｢み、みてもよろしいでしょうかA国王陛下？｣
『…ん』
｢では、椅子へ｣
『今下げてる』
｢あ、そういう？！申し訳ございません！今！下げさせてもらいます！｣
『？…変な鬱』
今日は騒がしいな
｢どうぞコチラに。｣
戻ったりと忙しいな
見れば椅子は下がっていた
先程よりは座りやすそうだ
座ってみればやはりすんなりと座ることが出来た
おぉ…
｢では見させて…｣
『誰…？』
そう言えばこの白衣を着ている医者っぽい医者(？)
はホントに医者なのか？
｢申し遅れました。しんぺい神と言います
ここの軍医師です
一応この中では1番腕が良いので安心してください｣
ほう1番良いと言いきれるなんて相当自信があるようだ。それなら安心できる
｢…頬で宜しかったでしょうか｣
『ん。』
随分立って赤みは消えてると思うのだが
まだ残っていたのか…？
｢…。氷袋を当ててくださればすぐに治るでしょう｣
そう言ってしんぺい神は眉を下げて笑う
氷袋か
『…やだ』
持ってる手が冷たくなる
｢…。では湿布を貼りましょう。お顔なので優しい花々の匂いの物を｣
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グラ - 折角出会えたのになぜ…更新を願う今日この頃 (3月26日 1時) (
レス) @page32 id: 35655b53f5 (このIDを非表示/違反報告)
柚子の子(プロフ) - まじでずっと更新待ってました。ありがとうございます。この作品大好きです (6月21日 0時) (レス) id: 6d1c390153 (このIDを非表示/違反報告)
いかずち∀(プロフ) - ミミネコさん» コメントありがとうございます！少年少女とd！の皆様がきっと性癖なんだなって最近気づきました(笑)これからも絶対に好きになる文章を書くので楽しみにしててください！ (2021年9月12日 1時) (レス) id: f8745662d3 (このIDを非表示/違反報告)
いかずち∀(プロフ) - 蓮さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！めちゃくちゃ励みになります！ (2021年9月12日 1時) (レス) id: f8745662d3 (このIDを非表示/違反報告)
いかずち∀(プロフ) - すこさん» コメントありがとうございます！文章よ！降ってこい！と祈りながら完結目指したいと思っております！絶対に良い！と言わせてみせるので！！これからも応援よろしくお願いします！ (2021年9月12日 1時) (レス) id: f8745662d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いかずち∀ | 作成日時：2019年9月10日 19時
