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ばしばし軽い力で叩いてくる彼女の手を掴んでけらけら笑うと、ふと思い出してキッチンの方へと視線を向ける。
「そういえばアイスあるけど食べん?」
『わ、食べたいです!あ…、でも半分こくらいでいいです』
「ちょうどいいのあるんですよねぇ、これが」
一旦彼女の手を離してキッチンへと足を運び冷凍庫からアイスを取り出すと二つにぱきっと割って片方を差し出す。
『パピコ!』
「ちょうど半分こ〜」
『わぁい、ありがとうございます』
嬉しそうに笑みを浮かべながらちゅうっと口をつける彼女を見ながら自分も咥えて隣に座る。
エアコンが効いてきて程よく涼しくなってきた部屋で彼女とくっついて食べるアイスは格別美味い。
『んー…エアコンとアイスで寒くなってきちゃった…』
「ぎゅーしたろ、こっちおいで」
アイスを食べ終えゴミを捨てて彼女の体をぎゅっと抱き寄せ腕の中に閉じ込めるとすりっと胸元に擦り寄ってくる彼女。
「あったかい?」
『ん、あったかい』
「んはは、俺も」
お互いの熱を与え合うように体を密着させながら唇を軽く重ねるとほんのりと冷たい唇に小さく笑みを浮かべぺろりと舌を這わせれば微かに震える彼女に思わず悪戯心が湧いてくる。
膝丈のワンピースから覗く足にするりと手を這わせれば、ゆっくりと上へと滑らせていく。
『んっ…こ、ら…』
「だめ…?」
『う…、また、汗かいちゃう…』
「んふふ…気絶しても俺が綺麗にしてあげる」
耳元に唇を寄せ小さく紡げば、もう一度だけ尋ねる。
言葉は返ってこなかったけれど、首に回された腕に更に体に熱を持ち彼女を抱き上げるとそのままエアコンも照明も切り寝室へと向かう。
まだまだ暑い夏は始まったばかり…俺らはずっと熱いけど
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aKa(プロフ) - サイコロパンさん» いつもコメントありがとうございます!うちのfwくんの言い回しはまさしくその通りで純粋且つ黒い感情が入り混じっていれば、と思って動かしています。気付いて大好きと言っていただけて嬉しいです、ありがとうございます!これからもまったりと更新していきます! (2022年8月8日 22時) (レス) id: 7ba2c9d64a (このIDを非表示/違反報告)
サイコロパン(プロフ) - 何度もコメント失礼致します。いつも素敵なお話をありがとうございます。度々出てくるfwくんの「ずっと一緒」というフレーズが、純粋な気持ちと不穏さ厄介さがいい感じに滲み出てて大好きです!更新を楽しみにしつつ、これからも応援しております。 (2022年8月6日 1時) (レス) id: 03716361f5 (このIDを非表示/違反報告)
aKa(プロフ) - サイコロパンさん» ありがとうございます!皆様からの評価やコメント等々でまた続編が書けました!これからもホス姫をよろしくお願いいたします! (2022年5月26日 23時) (レス) id: 7ba2c9d64a (このIDを非表示/違反報告)
サイコロパン(プロフ) - 続編おめでとうございます!そしてありがとうございます。これからもホス姫てぇてぇしながら応援しております! (2022年5月24日 22時) (レス) @page3 id: bb0450953c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aKa | 作成日時:2022年5月23日 23時