【2j3j】貴方との幸せ７【短編集】

落ち込んでる彼の慰め方 ページ41

＊落ち込んでる彼の慰め方


『ふあ〜クリアだー！』


＜クリアおめー！＞
＜お疲れ様―！＞
＜おもしろかった〜！＞


『みんなありがとう〜、結構いい時間だね』

『んーと…もうすぐ帰ってくるかな』


＜ふわっち？＞
＜今日不破外で仕事か＞
＜収録？＞


『今日は夜のお仕事の方』

『急に休んだキャストさんいたみたいでヘルプ行っちゃった』


＜なるほど＞
＜ははーん、寂しかったんだな＞


『そうでーす、寂しいから配信つけてみんなといるんでーす』


＜かわいいかよ＞
＜よーちよち＞
＜仕方ないから一緒にいてあげよう＞


『ふふ、おかげで楽しかったよ、ありがとう』

『えっと、じゃあ最後に今後の予定…』

『…って感じかな』


＜予定たすかる＞
＜了解、ありがとう！＞
＜楽しみに待ってる！＞


『はーい、じゃあお疲れ様でしたー、またね〜』


配信を終わらせ時間を確認すればそろそろ彼が帰ってくるであろう時間
配信部屋から出てリビングに移動しソファに座ってツイートをすればたくさんの反応が送られてくる。
一つ一つ見ているうちに玄関の鍵が開けられる音が聞こえ、ふとそちらに顔を上げるが、いつもなら聞こえてくるただいまの声が聞こえない。
不思議に思い立ち上がり玄関へと顔を覗かせれば靴も脱がずに立ち尽くす彼の姿がそこにはあった。


『湊さん？おかえりなさい』


声をかけながら近付くと強くなるアルコールの匂い、よく見れば彼の髪やスーツが濡れている。
一旦中へと戻りタオルを持って彼の傍に駆け寄ると、その濡れた髪をタオルで拭いていく。


『湊さん、大丈夫？』

「ん…」

『中、入ろう？』


そっと彼の手を取り中へと促すとようやく靴を脱いでリビングへと入ってくれる。
ふたり隣り合ってソファに座れば彼の腕が腰に回され、気付けばそのままズルズルと体がずれていき腹部に埋まる彼の頭をぽんぽんと拭いていく。


『ふふ、甘えんぼさんですね』

「…うん」

『ん…、はい拭けた』

「ありがとう…」

『ん、おかえりなさい、お疲れ様です』

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