【2j3j】貴方との幸せ７【短編集】

安心睡眠 ページ4

＊安心睡眠

＜リクエストありがとうございました＞


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「ふあぁぁぁ…、んぁぁ…寝よかぁ…」

『んぁい…おやすみなさい…』

「ん…、おやすみ…」


ありがたいことに忙しい日々を送る俺とAちゃん、ここ最近特に朝から遅くまで収録やら、それによって配信時間がいつもより遅めに始める様になったりだとか、まぁ色々あって睡眠時間が減ったりだとか…
今日も今日とて配信を終わらせ気付けば深夜も深夜、ふたり一緒にベッドに入ればウトウトと眠い目を擦る彼女がすりっと胸元に擦り寄ってくる。
ふにゃふにゃな口調の彼女の唇に軽くキスを落としてからゆっくり瞳を閉じて眠りへと落ちていく。





疲れていたからとはいえあまり深い眠りにつけていた訳ではないのか曖昧なラインに意識があったんだろう。
微かに聞こえてくる小さな声に意識が浮上すると閉じていた目をゆっくりと開く。
辺りはまだ真っ暗で眠りについてからさほど時間が経っていないことは分かった。
それと聞こえてくる声…苦しそうなか細い声が聞こえてくる、俺の腕の中から


『はぁ…、う…ぅ…』

「Aちゃ…」

『…っ、ひ…ぅ…や…』

「Aちゃん、Aちゃん…」


小さく呻く彼女を抱き締め軽い力でぽんぽんと何度か背中を叩けばハッと目を覚まし顔を上げる彼女と視線が交わる。


『はぁ…、はぁ…、あ、う…湊さ…』

「大丈夫…？怖い夢でも見た…？」

『…湊さん、湊さん…ぎゅってして…離れちゃ、やです…』

「ん…、ふふ、当たり前やん、離してって言われても離したらんって言うとるやろ？」

『うん…うん…』

「ほら、寝よう…？それとも、このままもうちょっとお話しちゃおっか」

『ん…、お話、する』

「ええよ、じゃあねぇ…」


うっすらと濡れていた彼女の瞳を指先で拭い、ゆっくり頭を撫でながら色んな話をした。
今日収録であったこと、配信中起きた面白かったこと、俺が話すとさっきまでの不安げな表情の彼女からくすくすと笑顔が零れていくのが分かる。
数十分、ふと気付けば腕の中ですやすやと眠りにつく彼女の寝顔に小さく笑みを浮かべると、額、瞼、頬、そして唇へとキスを落としていきそっと抱き寄せる。


「おやすみAちゃん、ずっと傍におるからね、だから安心して…」


ふわりと笑みを浮かべる彼女の寝顔にもう一度唇を重ねると、ゆっくりと瞳を閉じて再び一緒に眠りに落ちていく。

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