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施設の前、乱れた呼吸をそのままに顔を上げれば扉前に佇むまゆの姿
「はぁ…、は…ま、ゆ…」
「…急にディスコードが切れたかと思ったら、しばらくしたらAさんが泣きながら来るもんだから、さすがにびっくりした」
「まゆ…、ごめ…」
「俺より先に言う相手いるでしょ」
少し扉が開かれると、まゆが中に入るのと入れ替わりに中からおずおずと顔を出した彼女に、また涙が溢れ出した。
外に出てきた彼女に駆け寄ると溢れる涙もそのままにその体を思い切り抱き締める。
「ごめっ、Aちゃ…！ごめ、んなさ…！俺っ、ごめんなさい…！」
『わた、わたしの方、こそ…ごめ…なさ…』
「Aちゃん謝ることいっこもない…、俺が、全部…っ、俺、ひどいこと、言った…」
腕の中で涙声の彼女の謝罪の言葉を遮るように被せると背中に回されている彼女の手が震えているのが分かる。
顔を上げさせると涙で濡れた彼女の瞳、流れた痕を指先でなぞるとその目元に唇を落とす。
「一緒に、帰ろう…？」
『はい…、一緒に』
帰ってからは離れていた時間を埋めるように抱き締め合って一緒にベッドに入った。
彼女の頭をゆっくり撫でながら何度も何度もキスをして…
「Aちゃん、Aちゃん…」
『ん…、ん…湊さ…』
「もっと…、もっと名前呼んで…」
『湊さん…、湊さん…』
「好き…、大好き…、ごめん、ごめんね…」
お互い何度も名前を呼んで、何度も口付けて…
「Aちゃん、A…A…」
『ん、は…ぅ…湊さ、ん…』
「は…っ、ね、Aちゃん…、こ、れ…」
一旦離れる唇…そっと彼女の手元に差し出すのは、彼女が置いていった合鍵
あ…、と小さく声を漏らす彼女の反応につい手が震えてしまう。
「これ、また…受け取って、くれる…？」
『は、い…っ、はい…』
涙を流しながら何度も頷き俺の手から鍵を受け取るとぎゅっと両手で包み込む。
流れる涙を指先で拭うと再び強く抱き締め唇を重ねる。
「俺の傍におって…、ずっと、ずっと、一緒におって…Aちゃん…愛してる」
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aKa(プロフ) - ゆりゆりさん» リクエストありがとうございました。あぁぁ幸せになっていただけてよかったです。続編いきます！そちらでもまったりと更新していきますので、よろしくお願いします。 (2022年1月15日 0時) (
レス) id: 7ba2c9d64a (このIDを非表示/違反報告)
ゆりゆり(プロフ) - リクエスト聞いて下さりありがとうございます！！！毎度とても良い仕上がりで幸せに浸ってます！！続編に行くんですかね？これからも楽しみにしています！！ (2022年1月14日 19時) (レス) @page50 id: bfb8d6b19f (このIDを非表示/違反報告)
aKa(プロフ) - 永露PCさん» リクエストありがとうございました！中々シリアスな話は書いていなかったので心配でしたが、ご希望に添えていたのならば幸いです。 (2022年1月11日 21時) (レス) id: 7ba2c9d64a (このIDを非表示/違反報告)
aKa(プロフ) - すさん» コメントありがとうございます！てぇてぇありがとうございます、これからもてぇてぇさせていきますので、よろしくお願いします。 (2022年1月11日 21時) (レス) id: 7ba2c9d64a (このIDを非表示/違反報告)
永露PC - リクエストに応えてくださりありがとうございました！シリアスな雰囲気がとても好きなので最高でした！ (2022年1月11日 16時) (レス) id: cb251bc2db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aKa | 作成日時：2021年12月26日 13時
