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それから、千冬に関することでもうひとつ。
「Aさん、今度の日曜日遊びに行きませんか？」
「駅前に新しくケーキ屋ができたみたいなんスよ！一緒に行きましょう！」
「これ、Aさんに似合うと思って…！良かったら使ってください！」
前よりも、2人で一緒にいる時間が増えた。もちろん圭ちゃんと3人で遊ぶこともあるが、最近は千冬と一緒にいる時間の方が多いように思う。
千冬がくれた、水玉模様の袋とリボンでラッピングされた可愛らしいプレゼントを開けてみると、猫をモチーフにしたヘアピンが入っていた。最近髪を伸ばしている私のために選んでくれたらしい。
「めっちゃ可愛い！千冬ありがとう！大事にするね！」
「はい！喜んでもらえてよかったです！」
顔を向けて、2人で笑い合った。千冬からプレゼントしてもらえたことが本当に嬉しくて、しばらくは緩んだ表情が戻りそうになかった。
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「んふふ〜」
「なんだよさっきから気持ち悪ぃ顔しやがって」
憎まれ口を叩く圭ちゃんにうるせぇ！と返す。しかしすぐにエマちゃんとの約束を思い出し、誤魔化すように咳払いをした。今日は圭ちゃんがウチにご飯を食べに来てくれる日で、暁が料理をしている間に2人で話していたところだ。
「じゃーん！見てよこれ！千冬がくれたんだ〜」
顔を少し右側に向けて、左側頭部を圭ちゃんに見せる。家に帰って早々、千冬にもらったヘアピンをつけてみることにしたのだ。黒猫のワンポイントがついていて、光に当たるとキラキラと輝いて見えるものだった。
「へぇ、千冬らしいな。良かったなA、似合ってるぜ〜」
「えへへ、ありがとう圭ちゃん」
ポンポン、と圭ちゃんに頭を撫でられる。素直に圭ちゃんに褒めてもらえたことが嬉しくて、つい表情が緩んでしまう。本当に、千冬には感謝の気持ちでいっぱいだ。
「姉ちゃん、最近よく千冬兄ちゃんと一緒にいるよな」
茹で上がったパスタを皿に盛りつけながら暁が口を開く。相変わらず手際がいいようで、ものの数分で料理が食卓に並んでいた。
「うん。一緒にいると楽しくって」
もちろん圭ちゃんもね、と言って笑みを浮かべた。本当のことを言うと、千冬といると楽しいだけじゃなくって、満たされるような感じがするんだ。それは何となく、圭ちゃんやマイキーといる時とは少し違う気がして。
千冬に想いを馳せる私に対して、圭ちゃんと暁は何やらガッツポーズをしていた。はぐらかされたので深くは聞かないでおいた。
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ベリーショート(プロフ) - seayouさん» 素敵なコメントをくださりありがとうございます！この作品は絶対完結まで持っていこうと思うので、最後までお付き合いしてくださると光栄です！ (2021年8月20日 1時) (
レス) id: 2d5afa7553 (このIDを非表示/違反報告)
seayou(プロフ) - はじめまして！次の話をワクワクしながら読ませていただいてます！本当に面白くて、次の話を読むのが楽しみです！語彙がなくてこの素敵な作品を「面白い」としか表現できない自分が憎いです…これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年8月19日 23時) (レス) id: 7ae5cb69bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベリーショート | 作成日時：2021年8月18日 3時
