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好き。私が、千冬のことを。
それを何度も頭の中でループさせると、ようやく納得することができた。今までのドキドキも、一緒にいたいって思う気持ちも。そういうことだったのか。
「そっか…私、千冬のことが好きなんだ」
グラスの中で溶けていく氷を見つめながら、自然と微笑んでいた。恋をするって、なんて素敵なことなんだろう。
「よしっ！そうと決まれば、2人をくっつけるためにウチも一肌脱いじゃうよ！」
意気込んだエマちゃんは微笑むと、さっそく提案をしてくれた。
「やっぱりギャップ萌えが1番だね！A！まずはできるところから変えてくよ！今から言うこと絶対守ってね！」
ビシッと指をさしてこちらを見つめるエマちゃんに圧倒されながらも、わかったと返事をして次の言葉を待った。
「そうだなぁ、これからは髪の毛伸ばそう！それから、喧嘩は絶対にしないこと！言葉遣いも改めて、なるべく女の子らしく振る舞うこと！」
メイクとファッションはウチが教えてあげる！とエマちゃんは言ってくれた。応援してくれる気持ちはものすごくありがたいけれど、男みたいに育ってきた自分を今から変えられるのだろうか。
「うーん、私にできるかな…」
「できる！Aは絶対にもっと可愛くなれる！ウチが言うんだから間違いないよ！」
エマちゃんの言葉に嬉しくなり、さっきまでの弱気な自分はどこへやら。頑張ってみようと思えるようになってきた。
「じゃあ、頑張ろうかな。エマちゃんありがとう」
もっと女の子らしくなったら、千冬も私のことを意識してくれるだろうか。少しずつ、頑張ってみようと思った。
.
「髪、そこそこ伸びてきたな…」
鏡の前に立ち、髪の毛を一房
喧嘩もめっきりしなくなった。新たに傷を作ることがなくなったため、古い傷跡もだんだん目立たなくなってきた。
「Aさん、最近もっと綺麗になりましたね！」
「本当！？そう言ってもらえて嬉しいな〜」
何よりの成果は、千冬に綺麗になったと褒めてもらったことだ。頑張って良かったと心の底から思えた。
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ベリーショート(プロフ) - seayouさん» 素敵なコメントをくださりありがとうございます！この作品は絶対完結まで持っていこうと思うので、最後までお付き合いしてくださると光栄です！ (2021年8月20日 1時) (
レス) id: 2d5afa7553 (このIDを非表示/違反報告)
seayou(プロフ) - はじめまして！次の話をワクワクしながら読ませていただいてます！本当に面白くて、次の話を読むのが楽しみです！語彙がなくてこの素敵な作品を「面白い」としか表現できない自分が憎いです…これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年8月19日 23時) (レス) id: 7ae5cb69bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベリーショート | 作成日時：2021年8月18日 3時
