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「Aは顔が整ってっから、昔っから結構モテるんだよ。Aに気持ちを伝える奴は今までにいなかったが、これからはわかんねぇぞ。他の男に取られねぇうちに、Aに好きだって伝えてやれよ」
オレはお前を応援してるからな！場地さんはそう言ってオレの肩に腕を回した。ありがとうございます！と場地さんに向かって微笑む。場地さんが応援してくれるんだ。これ以上に心強いことはない。オレは、それに応えなければ。
少しずつ、Aさんにアピールしていこうと決めた。
.
「でさー、ケンちゃんったらそういうのわかんないって言うだけで、可愛いって言ってくれないの！」
ある日の放課後。マイキーの妹、エマちゃんと一緒に最近新しくできたカフェでお喋りをしていた。帰り道でたまたま出会い、お互いに暇だからお茶でもしようということになって今に至る。
エマちゃんはむぅ、と頬を膨らませてお怒りのご様子。一途に想い続けるエマちゃんに対し、ドラケンは相変わらずのようだ。
「そういえばさー、Aは好きな人いないの？」
「ブフッ！！」
突然の言葉に、思わず飲んでいたアイスティーを吹き出した。うわ汚っ！と言ってエマちゃんに引かれるが、それどころではない。気管にも入ってしまったみたいで、しばらくむせ返っていた。
「な、なんで…？」
「だって、今までAから恋愛話なんて聞いたことないし。気になるんだもん」
恋愛話、か。自分自身に話せるような出来事が何一つ思い浮かばない。というか、そもそもの話＿＿
「私、初恋もまだなんだよねぇ…」
「えぇ！？嘘でしょ！？Aモテるのに！」
信じられない！と言って目を丸くするエマちゃん。モテるかはわからないが、さっきの言葉は事実だった。本当だよ、と伝えた後に再びストローに口をつけた。
「なんか意外。気になる人とか、かっこいい人とかもいないわけ？」
ストローでアイスティーを吸い上げながら思い浮かべてみる。かっこいい人…圭ちゃんとか、マイキーとか？でもエマちゃんが聞いているのはそういうことじゃないんだよね。
少し考えた後、思い当たる人物がいた。
「…いる」
「えっ！いるの！？どんな人！？」
瞳を輝かせて身を乗り出してくるエマちゃんに圧倒されながらも続ける。
「東卍の、圭ちゃんとこの副隊長。松野千冬って子。優しくて、笑った顔が本当に可愛いの。すごく良い子なんだ」
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ベリーショート(プロフ) - seayouさん» 素敵なコメントをくださりありがとうございます！この作品は絶対完結まで持っていこうと思うので、最後までお付き合いしてくださると光栄です！ (2021年8月20日 1時) (
レス) id: 2d5afa7553 (このIDを非表示/違反報告)
seayou(プロフ) - はじめまして！次の話をワクワクしながら読ませていただいてます！本当に面白くて、次の話を読むのが楽しみです！語彙がなくてこの素敵な作品を「面白い」としか表現できない自分が憎いです…これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年8月19日 23時) (レス) id: 7ae5cb69bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベリーショート | 作成日時：2021年8月18日 3時
