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「いやーごめんね！帰ってきたら賑やかなもんだから嬉しくって！お父さん勘違いしちゃった！」
Aさんが友達だと説明した後、許してね、と親父さんは
「あ！かき氷食べてるの？お父さんにもちょーだい！」
切り替えが速い人だ。机に置かれたかき氷のセットを見て、親父さんは再び瞳を輝かせていた。仕方ないなぁと言った
「あっそうだ！みんなにお土産があるんだよ〜」
かき氷を頬張っている最中に、突然親父さんが席を立った。玄関に置いたままだった大きなリュックサックの中から、何やら沢山の箱を取り出している。
「じゃーん！今回はなんと、インドに行ってきました！」
おお、と一同揃って覗き込み、声をあげた。机の上に広げられたそれは、インド特有のスパイスや紅茶、お菓子、アクセサリーなどの小物に、刺繍の入った衣類や雑貨などさまざまだった。
すげぇ、と感嘆の声をもらすオレと場地さん。それに対し、金もねぇのによく買えたな、と呆れた様子のAさんと暁は親父さんに毒づいていた。インドは物価が安いため、こんなに沢山のお土産を買ってこれたのだと親父さんは言った。
「さっ！遠慮しないで、それぞれ好きなもの持って帰ってね！」
ニカッと笑う親父さんにありがとうございますとお礼を言い、みんなで話し合いながらお土産を分け合った。見たことのないお菓子が沢山あったため、これから食べるのが楽しみだ。
いそいそと何やら準備をした後、親父さんはテレビの前にみんなを集めた。
「いい写真も沢山撮れたんだよ〜！特にインドオオカミ！カッコ良かったなぁ〜」
ケーブルでカメラと繋がった小さなテレビの画面に、親父さんが撮ってきた写真が表示された。
「おお…！カッケェ…！」
目に飛び込んできたのは、凛とした鋭い目つきをしたインドオオカミだった。毛が短く、ほっそりとした身体をしていた。親父さんが言うには、その昔生息数が激減してしまい、姿を見ることができるのは稀なんだとか。
そのほか、タージ・マハルやガンジス川、ごたごたとした街の景色やインドの人々、夕焼けなど、たくさんの写真を見せてもらった。画面に映し出される度に、各々が写真について感想を口にする。写真を見るだけで、自分もインドに旅行に行ったような気分になれた。
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ベリーショート(プロフ) - seayouさん» 素敵なコメントをくださりありがとうございます！この作品は絶対完結まで持っていこうと思うので、最後までお付き合いしてくださると光栄です！ (2021年8月20日 1時) (
レス) id: 2d5afa7553 (このIDを非表示/違反報告)
seayou(プロフ) - はじめまして！次の話をワクワクしながら読ませていただいてます！本当に面白くて、次の話を読むのが楽しみです！語彙がなくてこの素敵な作品を「面白い」としか表現できない自分が憎いです…これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年8月19日 23時) (レス) id: 7ae5cb69bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベリーショート | 作成日時：2021年8月18日 3時
