( 続 ) 温 度 差 ℃ ___ Reo . S

75℃ ページ25

( 玲於 side )






あの後、わがまま言ってAにも俺にキスマークを付けてもらった

慣れてないらしく、全然痕は濃くならなかったけど

まぁいいや

必死で吸おうとしてるの、可愛かったし





玲於「 … へへ 」





エアロバイク漕ぎながら、今朝のAとのやりとりを思い出した

Aの事考えると 口許が緩んでしまう

やべえ、他にも人居るのに

あぶねーやつみたいじゃん、俺






岩田「 れーおっ 」


玲於「 うわぁ！ガンさん … お疲れ様です！」





隣のエアロバイクに跨ってきたのは我らが王子、岩田剛典さん。通称ガンさん。


何やら俺を見てニヤニヤしてるガンさん

そういえばこの前、Aと会ったんだっけ …





岩田「 玲於さぁ、彼女出来たなら俺にも紹介してよ！この前会ってビックリしたじゃん 」


玲於「 すいません(笑)どこまで紹介したらいいのか分かんなくて 」





先輩たちにも紹介すべきだと思うけど

1人に紹介したら、芋づる式にどんどん知れ渡って
ゆくゆくはHIROさんの耳に入りそう

こえーもん、あの人。






岩田「 若いっていいなぁ、ほんと 」


玲於「 ガンさんもまだまだっすよ 」


岩田「 またぁ、見せつけちゃってさ 」






“ 背中もすんごい爪痕じゃん ” なんて

俺の身体のシルシと爪痕を見比べて笑ってる

昨日Aがしがみついた時に付いた痕だ





岩田「 どんだけ彼女泣かせたの、玲於 」


玲於「 いやいや、優しくしましたって！」


岩田「 あ、啼かせたの方が正しい？」


玲於「 ちょっ、シー！」






王子様みたいな見た目で、すげえど下ネタ言ってくるガンさん

まじでびっくりするわ

誰かに聞かれてたらやばいっすよ … ！






岩田「 Aちゃん、だっけ？可愛かったし、良い子そうじゃん 」


玲於「 今回はマジで本気なんで 」


岩田「 なんか最近の玲於、男らしくなったね 」


玲於「 え、マジっすか？」






そういえばこの前、AKIRAさんにも
“ 男前になったなー！”なんて言われたっけ

Aと出逢ったことで 俺自身も変われたのかな

やっぱ恋愛ってすげーな


なんでも「これ終わったらAに逢える」って頑張っちゃうんだもん






岩田「 … あ、でも１つだけ忠告。ゴシップには気をつけて 」


玲於「 ですよね … 」


岩田「 玲於、新しい作品もあるんだし 」


玲於「 はい、肝に命じます 」







ダンサーとしては勿論

人生の先輩の言葉を胸に 佐野、頑張ります






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