60℃ ページ10
.
玲於くんのベッドに、押し倒されて
見上げた先にはもう “ 男 ”の顔した玲於くんが
私の事 愛おしそうに見てて
また胸が苦しくなるの
“ やめるなら今だけど？”
なんて、口角上げて余裕そうに笑うの
ずるいよ
いっつも玲於くんばっかり
大人の余裕っていうのかな
「 やめなくて…いいよ？」
私だって、なんて変な見栄張って
余裕そうに振る舞ってみたけど … こんなのただの着火剤でしかなくて
玲於くんのスイッチ押しちゃったの、この私なんだよね
玲於「 後悔しても知らないからね 」
* * *
頭がぼーっとする様なキスを何度もして
生温い舌が、じっくりと私の口内を弄ぶ
それだけでも溶けてしまいそうな程、私の身体はもう熱を帯びていた
「 … っ ん 、」
やっと離された唇からは
銀の糸が引いていて、玲於くんの口端からいやらしく垂れている
それを親指で、くいって拭う仕草さえも
妙に色っぽくて 目が離せなくなるの
玲於「 うわ、やらし 」
「 … 激しいよ、玲於くん 」
玲於「 掻き立てたAが悪い 」
肩で息をして、呼吸を整える
頭が真っ白になるくらい夢中で求め合った
こんなキス … 初めてした
それに 全身が痺れる様な快感
キスの最中も、ずっと手を握ったままで
五感の全てで玲於くんを感じる事が出来てすごく幸せだった
グー … ギュルギュルル …
そんな時、私と玲於くんのお腹が同時に鳴り始めた
タイミング良すぎて 2人して笑った
玲於「 … 腹減った 」
「 出前 … 頼む？」
玲於「 うん、先にスタミナ付けよ 」
まだ唇にキスの感覚が残ったまま、私は電話をしようと立ち上がった … が、
腰が抜けたのか またすぐベッドに崩れ落ちる私
玲於「 … なに、腰砕けちゃった？」
「 … そうみたい 」
玲於くんは「 馬鹿だな 」って笑って優しく頭を撫でた。
そして電話を取り、ピザの注文を始めた
腹が減っては戦は出来ぬ … って言うし
体力勝負だからまずはスタミナ付けないとね
玲於「 この続きは、お預けね 」
「 … うん、」
少しだけ、離れた唇に名残惜しさを感じたのは
きっと … 私だけじゃないはず
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1944人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みずき - 震えるくらいいい話でした！！ (2018年2月6日 0時) (
レス) id: 2c54f0fef5 (このIDを非表示/違反報告)
honoka - めっちゃよかったです！新作も頑張ってください！ (2018年2月4日 15時) (レス) id: fb70c0baa4 (このIDを非表示/違反報告)
うたは(プロフ) - えびちゃんさん» えびちゃんさんは変だからえびちゃんって呼びますね！えびちゃんのお話これからも楽しみにしてます！！！！ (2018年2月3日 23時) (レス) id: 45f0dce7ca (このIDを非表示/違反報告)
えびちゃん(プロフ) - うたはさん» うたはさん、嬉しいコメントありがとうございます！！ (2018年2月3日 23時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
うたは(プロフ) - えびちゃんさん» 本当に最初から最後まで最高でした！！ (2018年2月3日 23時) (レス) id: 45f0dce7ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えびちゃん
| 作成日時：2018年1月17日 8時
