( 続 ) 温 度 差 ℃ ___ Reo . S

65℃ ページ15

( 涼太 side )





迎えの車に乗って、暫く揺られると玲於の家に着く

いつもなら既に此処に立って待ってるのに
今日は玲於の姿が見当たらない


珍しいな、3分くらい押してるのに
この時間に居ないんて寝坊かな？





隼「 あ、きた！ 」


玲於「良かった、間に合ったぁ」





“ 置いて行かれるかと思って焦った ”と言いながら車に乗り込んでくる玲於

思いのほか朝から機嫌がいいみたい

いつもテンション低いのに





涼太「 珍しいね、寝坊？」


玲於「 いや、今あいつが家に来てて … 出んの遅くなった 」





あぁ… なるほど、Aちゃんね

朝から見せつけてくれんじゃん、その幸せそうな顔





隼「 えっ、まさかとは思うけど … 泊まり？」


玲於「 うん 」


隼「 えーー！とうとう…2人も、」


玲於「 あぁもう！うるせーよ！」






マネージャーさんから “ 何の話？” って突っ込まれて、2人とも大焦り(笑)

そりゃそんなに騒いでたら聞かれるってば





…




楽屋には、プロテイン飲んでる龍友くん

メンディーくんと裕太くんは何やらケラケラと動画見て笑ってる

野生の亜嵐くんは … 相変わらず(笑)





龍友「 おっ！噂をすれば玲於や 」


玲於「 え、なに 」


亜嵐「 あの後どーだった？Aちゃんと♡ 」






実にタイムリーな質問に、口をつぐむ玲於

隼はニヤニヤを隠せないらしい
まぁ、お泊まりしたなんて聞いたら龍友くんたち

絶対に変な事言うんだろうな〜なんて

思ってる俺も あれだけど






隼「 そこはちょっとね、2人の秘密ですもんね？」


裕太「 てことは、したんや 」


メン「 ブッ(笑)」


玲於「 … メンディーコロス 」




こんな話題で盛り上がるなんて、俺らもまだまだ子どもだな

友達カップルのイロイロを聞き出して 冷やかす






玲於「 別に、なんもしてないし。泊まってもらっただけ 」


涼太「 あれ、本当に何もなかったんや 」


龍友「 えぇ！ホンマかな〜ぁ？」





疑いの目で見る龍友くん。

“ 泊まりで何もないなんて有り得ん “ なんて
亜嵐くんも深ーく頷いてる





玲於「 … 俺だって、色々耐えたんだって 」


亜嵐「 あの玲於が？我慢したの？」


龍友「 よう耐えたなぁ！俺なら絶対無理や 」


玲於「 ほんと、生殺しだっつーの … 」






なんて言いながらも、ちょっと嬉しそうな玲於

Aちゃんにベタ惚れなんだね

ほんと可愛いな、玲於もAちゃんも(笑)






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