Memories of the Entertainer２【異世界を盗む、】【派生作品】

イセカイにて　最悪の気分 ページ15

「ああ？なんだお前」

目の前の兵士が問う。

「悪いが、邪魔するんだったら殺すぞ」

は「...へぇ、面白い、俺を殺すんだ」

少し面白くて笑みを浮かべてしまう。

「何がおかしい！」

は「こっちでうまいリンゴが食えた礼だ。きっちり仕事を果たしてやる」

「...もういい、死ね」

兵士が行った。戦闘開始だ。

相手の数は２人。距離は数メートル。左と右で挟み撃ちを狙ってるなら、

まずはこちらから近い右をやる。そう思い、俺は持ち前の足の速さで、兵士の懐に入った。

「なっ...！」

兵士の声など気にしない。俺は思考を回し続ける。

相手は鎧を装備している。唯一の弱点は...首、なら首を切った方が早い。

俺はリンゴを頭上に投げて、目にもとまらぬ速さで刀を振る

は「一連撃・閃」

俺は兵士の首を切り飛ばす。落ちてきたリンゴをキャッチ。血しぶきが飛んだが、反射でよけた。

目の前に転がる死体。俺はバイオハザードのやりすぎで吐きそうにはならなかったが。

人が死んだ。

父さんも、こんな感じで死んだのかな。

なあ、これを読んでる人たちよ、

人を初めて殺したと気分はどんなだったと思う？



最悪の気分だよ、くそったれ。

は「マジかよ...」

不意にそんなセリフが出てきてしまった。

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