2話 ページ8
その時、女部屋では不安が過ぎっていた…
既に部屋に入ってから15分は経過している
先程の大きな落雷には驚いたが、
船内に聞こえない場所は無いはずである
それなら尚更、Aは戻ってくるはずなのだが…
ﾅﾐ「おかしいわね…一体どこにいるのかしら…」
ﾛﾋﾞﾝ「もしかして、まだ展望台に？」
ﾅﾐ「いいえ…ゾロに聞いたけど、
自分より早く甲板へ降りていったって…」
ﾛﾋﾞﾝ「キッチンはどう？」
ﾅﾐ「それなら、サンジくんが気づいてるわ」
2人で意見を言い合っていても水掛け論だ
男部屋まで行き、Aを知らないかと聞いてみる
ｻﾝｼﾞ「A、いないのか？」
ﾅﾐ「どこにいるのか心当たりない？」
ｻﾝｼﾞ「ごめんナミさん…俺は分からない」
ﾁｮｯﾊﾟｰ「展望台はどうだ？いつもあそこにいるぞ？」
ﾅﾐ「さっきゾロに聞いたけど、いないわ」
ﾌﾞﾙｯｸ「困りましたねぇ…」
女2人の焦りが募る
こうした心配をかけるのを本人が1番嫌うのだ
何かあったのは間違いないはず…
さらに厄は重なるのか、
張本人であるルフィとウソップ、
頼りのゾロは既に就寝している…
チョッパーが不安に思ったのか、
医務室で休んでいるのではないかと言う
気分が悪くなったのなら診ると言って、
医務室に向かっていった
本当なら部屋の移動も避けたいほどの雷雨だ
だがクルーの身の安全は何より大切…
医務室にいてくれることを祈っていた一行…
数分経ったろうか…チョッパーが涙を溜めて駆け込んできた
ﾅﾐ「Aは！？」
ﾁｮｯﾊﾟｰ「医務室には居ないよ…！！！
だけど地下から変な音がするんだ！！」
ﾛﾋﾞﾝ「地下？Aがなぜ地下に？」
ｻﾝｼﾞ「…もしかして格納庫か！？」
サンジは自分の過ちを思い出し、同時に血の気が引く
あんな冷たい場所に閉じ込めていたとしたら…
この雨だ恐ろしく気温は低い
ましてやここは冬島の気候地帯…
外は零度にもなりそうな程に寒い
チョッパーとサンジ、ナミとロビンで走って向かう
サンジが握りしめていた鍵を回し、思いっきり開く
「「A！！！！」」
そこには意識無く床に倒れているAが
ﾁｮｯﾊﾟｰ「このままじゃ低体温症になるよ！
早く身体を温めなくちゃ！！」
ｻﾝｼﾞ「A！！おい！しっかりしろ！」
サンジが身体を揺すると、
ゆっくりと目を開けるA
しかしその目は虚ろだった…
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白銀幸成(プロフ) - すみません、外し忘れです。ご指摘ありがとうございます。 (2020年4月17日 20時) (
レス) id: d7991ec165 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年4月17日 1時
