9話 ページ39
気がつけば、そこは船の医務室だった
目覚めてすぐに身体を起こすと、
軽い目眩で頭がクラクラする…
ﾁｮｯﾊﾟｰ「A！？起きたのか！？
おれがわかるか！？ここはどこだ！？」
『わかるよ…チョッパー
そしてここはサニー号の医務室…だろ？』
ﾁｮｯﾊﾟｰ「良かった〜！心配したんだぞ！？
ゾロが抱えて走ってきた時は心臓止まるかと思ったぞ！！」
『ごめんよチョッパー…
でもゾロが…？というか僕…なんで医務室に…』
ﾛﾋﾞﾝ「あら、気がついたのね」
『あ、ロビン…僕、どうして…』
ロビンの話で、ソフィアの能力で記憶に鍵をかけられていたこと
そのせいで16歳の自分になっていたこと
必死になって彼らが能力を解除してくれたことを知った
『そうか…迷惑かけてごめん…！！』
ｿﾞﾛ「本当にお前は迷惑かけてばっかだな」
『ゾロ！』
ｿﾞﾛ「お前が人気なのかは知らねぇが
お前は海賊で！賞金首だ！もっと自覚しやがれ！
仲間にまで危険に晒すんじゃねぇよ」
彼の言葉に返す言葉もなく受け入れる…
本当にそうだ…一般人だと警戒を緩めた自分の落ち度だ
ゾロは幻滅しただろうか…彼にも酷いことを言ってしまった…
『ゾロ…ごめん…記憶が無かったとはいえ、
ゾロに酷いこと言った…本当、ごめん』
ｿﾞﾛ「記憶ねぇとは言え、誰だお前はねぇだろ」
『う……すみませんでした……』
ﾛﾋﾞﾝ「ｸｽｸｽｯ…そこまでにしてあげたら？
そんな時代のAがいたなんて可愛いじゃない？
Aは2人に感謝しなきゃね？」
『2人……？ゾロとロビンに？』
記憶がしまわれていたとしても、本能で覚えていた
サンジの煙草と香水の匂い…
何度も香った、あのバラティエの匂い…
そして…大好きなゾロの手と、安心する彼自身の匂い…
世界で一番の…大剣豪になる彼の手…
"彼女を元に戻す方法は？"
"…そんなのいりません…ノアは自分で…
記憶の蓋をこじ開けちゃいましたから…"
『ありがとう…ゾロ…』
そう言って眠ってしまった彼女の瞳からは
もう涙が流れることは無く…
変わりと言わんばかりに、
安心しきったあどけない寝顔と
クルー達が大好きなあの笑顔で眠っていた…
Fin…
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白銀幸成(プロフ) - すみません、外し忘れです。ご指摘ありがとうございます。 (2020年4月17日 20時) (
レス) id: d7991ec165 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年4月17日 1時
