祈願の果てに【after Story】3 (ページ1)

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2話ページ1

ｻﾝｼﾞ/ｿﾞﾛ「「……は？」」

ｳｿｯﾌﾟ「あいつらは確かにそう言ってたんだ…」

ｻﾝｼﾞ「おいちょっと待てよ！聞き間違いじゃねえか？」

ｿﾞﾛ「Aがそんな事する訳ねぇだろ！」

ｳｿｯﾌﾟ「嘘じゃねぇ！この耳でハッキリと聞いたんだ！」

ｻﾝｼﾞ「第一！Aにはコイツがいんだぞ！？

んな事するはずねぇだろ！！ロビンちゃんにしてもだ！！」

ｿﾞﾛ「くだらねぇ冗談はよせ」

ｳｿｯﾌﾟ「嘘じゃねえから焦ってんじゃねぇか！！」

だが、3人とも考えることは言わずとも分かる…

ロビンにせよ、Aにせよ

幼い頃から高額の賞金首…

幼年期から青年期を闇で生きてきた2人は

生き延びるためにはどんな手段でも使うであろう

それこそ盗みや裏切りなど造作もない…

ならば…可能性としては、大いに有り得るだろうと

だが本当に困るのはAである

何故ゾロという男がいながら、

そのような事に考えつくのだろうか…

ゾロとAの想いは、傍から見れば分かりづらいだろう

だがクルー達はお互いの行動や仕草で、

それがどれだけ深いものであるかを知っている

だからこそ疑問なのだ

ｻﾝｼﾞ「…信じたくはねぇが…」

ｳｿｯﾌﾟ「そこでだ…俺に秘策がある」

ｿﾞﾛ「何だ？」

ｳｿｯﾌﾟ「明日島に着いたら…

あの2人を尾行しようと思う！」

ｻﾝｼﾞ「…それしかねぇか…

問い詰めるのも、2人には苦かもしれねぇ…」

ｿﾞﾛ「あいつ…正気だったらぶった斬るぞ…！！」

寝静まった船のキッチンで、

男達の秘密の作戦会議が始まった

扉のすぐ脇に立つ2人に聞こえているとも知らず…

『……だってさ？ロビン？』

ﾛﾋﾞﾝ「ﾌﾌｯ…Aも悪いコね…」

『嘘は言ってないさ、でも勘違いにも程がある…』

ﾛﾋﾞﾝ「仕方ないわ、そういうものよ」

『ゾロがいてそんな事に走るとか…

それならいっそ死んだ方がマシだバカ…』

ﾛﾋﾞﾝ「あら、剣士さんに夢中なのね？」

『自分でも随分絆されてる自覚はあるよ…ﾊｧ…』

少し顔が赤らんだAを見て、

まだまだあどけない少女だと、微笑むロビン…

『まぁ…生きる為に無かった訳じゃないけど』

ﾛﾋﾞﾝ「そうね…あの頃は選択肢が無かったもの…」

『…いつまで続くかな…あの勘違い』

ﾛﾋﾞﾝ「…賭けでもしてみる？」

『早く気付いてくれないと…僕でも悲しいよ』

ここでも1つ…女の遊びが始まった…