【桜蘭高校ホスト部】お兄様系の男の娘Part2

73話 ページ27

光「あ〜A。お茶なら家の父親が買ってきたアフリカ土産の紅茶。ほいっ」

光はAの元により紅茶の元が手のひらサイズの紙袋を渡す

貴「あ、ありがとう」

Aは両手で光から受けとった

馨「ミルクティーがそれと合うんだけど、ミルクある？」

貴「牛乳なら…ハルヒ確か買ってたよね?」

ハ「うん、買ったよ」

環「はっ!!なんて馬鹿なことをしてくれたんだお前達は!!」ﾋｿﾋｿ

環は光と馨の肩に腕を回し、険しい顔で2人に言った

光馨「何?」ﾋｿﾋｿ

環「あんなものを2人にあげて、恥をかかせる気か!?」ﾋｿﾋｿ

光馨「??」

環「見ろ!!あの困り果てた2人の後ろ姿を…!!」ﾋｿﾋｿ

光「ティーポットが無いんだ…」ﾋｿﾋｿ

馨「そして、それを言い出せずにいるんだ…」ﾋｿﾋｿ

3人は涙目になりながらハルヒとAの後ろ姿を見ている

馨「A…悪い。その紅茶は淹れなくてもいい…
水でいいんだ、僕達…」

馨は気まずそうにAに言う

貴「え、そうなの?」

ハ「全員分淹れちゃったよ?」

2人は急須で紅茶を淹れていた

光馨「あ、そんならいーや」

光「ふぅ〜…危なかった」ﾋｿﾋｿ

環「辛うじて庶民の知恵に救われたな」ﾋｿﾋｿ

馨「と、言いますと?」ﾋｿﾋｿ

環「ここでは我々の常識は一切通用しない
何気ない一言も、2人の心に多大ダメージを与えることも限らない…!!この勝負、2人に恥をかかせた方が負けだ」ﾋｿﾋｿ

3人は臨時体勢を取った

鏡「何故勝負事に発展させるか、皆目見当がつかん」

貴「はいはい、常識が通用しなくてすいません。
皆さん、お茶が入りました」ﾆｺｯ

崇「ありがとう」

環「ｷﾞｸｯ!!」

ハ「すいません、カップ揃ってなくて…」

環(とりあえず、ひび割れた茶碗と計量カップは無いな)

貴「ひび割れたカップとかありませんから」ﾑｶｯ

環「ｸﾞｻｯ!!」

埴「Aちゃんハルちゃん!!ケーキ食べよ?」ﾆｺﾆｺ

貴「はい!!」ﾆｺﾆｺ

埴「Aちゃんとハルちゃんからケーキ選んでいいよ?」ﾆｺﾆｺ

貴ハ「え、良いんですか?」ﾆｺﾆｺ

光「良いよ〜、どうせそんなの食べ慣れてr」ﾋｿﾋｿ

光を一言を察した馨と環は言わせまいと光の両サイドで「ｼー!!」と黙るよう指示した

光「!!…気を利かせたつもりが!!」ﾋｿﾋｿ

ハ「では、苺の…」

貴「自分、ガトーショコラ良いですか?」

環光馨「か、可愛い!!」ﾋｿﾋｿ

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