メダロット...？ (ページ7)

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1話(④)うごけ！ポンコツメダロットページ7

『私だったら様子見で数発打ち込んでから...』

刹那、後ろから感じる殺気と悪寒。

『ヒョエッ...!?』

「随分と偉そうな口を利くじゃないか

転校生...？なんなら私とバトルしてみる？」

キクヒメの後ろでケラケラと笑う腰巾着2人。

「そりゃ可哀想ッスよ、おやびん。

こいつはメダロット1個も

持ってないらしいっすから！」

スクリューズ最弱の癖に。

と言う言葉が喉まで突っかかるが

これ以上揉め事を起こしたくない為、飲み込む。

「あぁ、そっかそっか！ごめんごめ〜ん。

しかし、今の時代メダロット持ってない奴なんて

天然記念物並よね〜w」

その言葉にすこーしイラッと来た私は

『ごめんなさいね〜。

でも引越し祝いに

一体買ってもらう約束なんだ。』

「へぇ、今度って何時なんだい？」

ハッタリを噛ますがキクヒメは聞き返してきた。

『こ...今度は今度だよ!!』

「今度は今度。」それは、

窮地に追いやられた者だけが使う事を許される

曖昧かつ、とってもいい加減な

逃げの言葉である。

左手で握りこぶしを作っている私をよそに

スクリューズは仲良くコンビニに行くようだ。

、

場面は変わり、通学路。アリカが口を開く。

「確かに、今どきメダロット持ってないなんて

Aちゃん位よね...」

やめて、アリカちゃん。

それ以上陰キャの心臓を刺さないで...

とは、言ってもアニメダで

イッキに対して言ってたあのセリフが

私に言われないのが幸いなのだが...

『な...なんかごめんね？

家の方針が欲しいものは

自分の小遣いで買えって感じだから...』

ふと、コンビニにある

メダロットのティンペットが目に映る。

『(こんな凄いテクノロジーが詰まったロボが

コンビニで買えるなんて...

ほんとに玩具感覚なんだ...)』

「あ、君は最近引っ越して来た...」

私の真左から突然声をかけられる

声の正体は怪.....ヒカル兄さんである。

『どうも、天領Aです。

これからお世話になるかもしれません。』

いや、アニメダなら絡むのは必中なのだが

そこは言わないでおく。

「もう有名になってる...」

自己紹介してる横でアリカちゃんが呟く。

「メダロットが気になるならこれならどうだい？

最新型のCLR型タイプ！

火力とスピードを兼ね備えた優れものだ

そしてこっちがKBT型タイプ━━━」

確かに、最新型は惹かれる物がある...しかし

私には心に決めたメダロットがいるのだ