０話(��)_金を溶かせ！ ページ2
、
「知恵と勇気で勝ち残れ!!」
私、柊Aはとある準備のため
カラオケを三日に渡り
ハシゴして金を溶かしている
ちなみにさっき歌ったのは
知恵と勇気だメダロット
今日だけで50回は歌った
現に財布の中に入っていた1万が
これで丁度2000円と重さで分かる
「飽きてきたな...SUPERGUYZ歌うか...
と、その前に飲み物飲まなければ...
15回歌ったら流石に喉渇く...」
そんな長すぎる独り言を呟いた後、
私は目の前の黒いテーブルに置いてある
抹茶ラテを1口飲んだ後、
卓上にあるタブレットを操作し、
SUPERGUYZを入力した
「...ぷは」
さて、歌うか と覚悟を決め、マイクを構えた
「〜WE ARE SUPERGUYZ!!
孤高のヒーローさ〜...!!
...よし、88点！低音キツかった〜...」
歌い切った達成感から欠伸をし、
次は何を歌おうかと
卓上にあるタブレットを手に取ろうとした時、
スマホがバイブで小刻みに揺れながら
甲高いアラーム音が鳴った
「あ、そろそろ時間...！」
私は財布とスマホを持ち、レジへ向かった
「━━━━2000円になります」
「丁度で」
「ありがとうございました〜...」
これでようやく、金を消費しきった...
そう思い私は、店を後にした
私は今、階段に続いている屋上に向かっている
理由は...飛び降りるためだ
さっき金を消費してたのも、
これから死ぬ私が持っていても
意味が無いただの紙切れや金属だからだ
「にしても...運動不足がここで祟るとは...
6階を階段で登るのきつい...死ぬ...って
そういや私これから死ぬんだった...」
そう独り言を呟き、ふと見上げると
上から差し込む自然光が見えた
「ん...眩し...でも後もう少し...」
私は残り12段程の階段を駆け上った
「はぁ...はぁ...疲れた...」
そう言いながら私はフェンスの目の前まで歩き、
フェンスを乗り越えた
今思えば色々な事があった、
5歳位の時に母が死んで...それから優しかった
お父さんが別人見たいに変わっちゃって...
段々心の余裕が無くなって...虐められて...
友達が虐めの主犯って気付いた時は
キツすぎて涙も出た
「辛かったな...」
気付けば私はその一言を口にしてた
神様がほんとにいるなら恨む...
でもそれと同時に「どうか、次は楽しい人生が
歩めますように」と願う
手元には黒いシンプルな三つ折財布と、
ケースも何もつけてないスマホ
どちらも母がプレゼントしてくれた
私は母が遺した遺物を置いて、飛んだ
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作者名：翡翠ユキ x他1人 | 作者ホームページ：＊そんなページは無いようだ
作成日時：2023年11月29日 22時
