【呪術廻戦】双子の弟がいるとか聞いてない。【両面宿儺】

堅揚げ ページ22

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｢ポテチでしょー、トッポでしょー、あとこれ、カラムーチョ｣


｢塩味、甘味、辛味を網羅するな。｣


｢あ！A！！堅揚げは！？｣


｢もちろんあります！｣


｢……お前ら勉強する気ないだろう｣





あ、バレてる。

だなんて冗談も程々に、私達は各々のノートを机の上に広げた。因みに虎杖弟も。


最初、彼は用がないと言っていたはずなのに何故か家を出ていこうとして。

大方邪魔をしちゃ悪いか何かと思ったのだろうから、悠仁と二人で一緒に勉強しようと家に引き留めた。



……まあ、不良に勉強という概念が存在するのかも怪しいが。

そう、怪しい、んだけど。




｢…………。｣


｢おい、a=0の時の場合分けしてないぞ。｣


｢…………。｣


｢定義域を考えろ。そうはならん。｣


｢……、……んで、｣


｢あ？｣


｢何で不良のくせに頭いいんだよ！！！｣






ばん、と机を叩いて立ち上がる。あ、ごめんこの机虎杖家のものでしたね。




何故、何故だ。本来ならばいつも阿呆だの馬鹿だの言われている私がこいつに一矢報いるはずだったのに。

方程式も解けないようなこいつを見て｢え、義務教育受けた？｣って笑ってやるつもりだったのに。






｢宿儺中学の時から頭良かったもんなー｣


｢テストなんぞ覚えたこと書くだけだろう。｣


｢あんたの学校言っちゃなんだけど頭悪いじゃん……｣


｢あそこは近いから選んだだけだ。後小僧と一緒が嫌だった。｣


｢兄ちゃん泣いていい？｣






あ、予期せぬ所で悠仁がダメージくらってる。

うんうんお兄ちゃん辛いよね、よしよし可愛いね。





｢虎杖弟が頭いいなんて解釈不一致すぎる……無理だ……｣


｢はっ、自分の阿呆さを恨むんだな。｣


｢こればかりは何も言い返せません。｣





後君地味に勉強中だけ眼鏡かけるのやめない？

いや、別に君に興味はないけどさ。悠仁が眼鏡してるみたいで萌えるのよ、ね？私の精神衛生上宜しくないから外して欲しい。切実に。





｢もーいいや、数学やめる！物理だ物理｣


｢お前が今立てた式だと物体Bの質量がマイナスになるが大丈夫か？｣


｢人のノート勝手に見るな！！てか何だよ！！なんでも出来るんかい！！｣


｢お前が出来なさすぎだ。｣


｢悠仁いいぃ君の弟が私のこと虐めるうう｣


｢ほらほら喧嘩しないの｣




よしよしと頭を撫でてくれる悠仁。

やっぱり悠仁しか勝たん。



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