公安少女のヒーローアカデミア3 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:12,119 hit

92 ページ2

会長はそのまま話を続けた

「それでこの子はよく公安の仕事の補佐をしてくれてるんだけど、今回は敵に公安の重要機密を盗まれてしまってね、

それに腹たったこの子が暴走しちゃったのよ」

この言葉に爆豪は思わず訝しげな反応を示した。

「この年で補佐かよ……てかならこいつに従ってたやつは」

「中学卒業時点で、試しに公安に入るための試験をやらせたら満点を出したから問題ないわ。それにあくまで時間のある時に補佐程度を手伝ってもらってるだけ。

従ってた子は私が指示を出したと勘違いしたんでしょうね」

その応えにいまいち納得出来なかった爆豪は、瞬木の方を見たが、全てその通りだと頷いて肯定したため、そこは流すことにした。

「ライフルは」

『それは私が勝手に武器庫から持ち出したんだ。』

「武器庫だと？」

(なんで武器庫なんて物騒なもんがあんだよ……)

そんな爆豪の疑問を見透かしたように、会長が武器庫がある理由を説明しだした。

「公安は何せ重要機密が多い上に、今回のような輩が多くてね……ヒーローに頼む頃には手遅れになるかもしれないから我々が即座に回収するの。

だけど、基本公共での個性発動は禁止だから、こうやって武器庫と大量の乗り物を常備しているのよ。
もちろん、何に使ったとかは報告書に書いてもらうけどね。」

会長のいう言葉は全て筋が通っている。
これで納得しない方がおかしいものだ。

だが爆豪は思う……嘘だと

真実のこともあるかもしれないが、爆豪自身の勘が嘘だと言っている。

何より、、、あの会長という立場にいる女はだいぶ厄介な性格をしていそうだ。というかそもそも基本無表情で余裕坦々としている様子が気に食わない……

ただ悔しいが、ここで何か反論しても言い負かせられる結果しか見えてこなかった。

だから爆豪は、

「そうかよ……」

と、ぶっきらぼうに言ってあとは何も言わなかった。
さすがに国のトップに口ずさむ訳にはいかない。

「ならこれで話はおわりね。

それと、今回は君が巻き込まれてしまったからざっくりとだけど教えたけど……普通は絶対に話してはならないことなのよ」

そう言って、会長は机の下にある小さめの金庫から、
10万円を取り出した。

「……なんすかこれは」

思わず目を見開き、会長をガン見する。

「あら、お詫びよ。巻き込んでしまった……
ぜひ受け取ってちょうだい。

君は賢いから、この意味が分かるわよね？」