今日:25 hit、昨日:0 hit、合計:102,534 hit
小｜中｜大
戦争に向けて ページ41
「行ってくるな……」
「うん！パパ、行ってらっしゃい！」
「あなた……絶対に帰ってきてね」
「ああ。勿論だ」
そこかしこで繰り広げられるこの光景。
最後になるかもしれないと泣く妻子。
辺りにはすすり泣きが響き渡っている。
恐らく、この中の大半がもう戻らないと私は思う。
今回の敵は白ひげ海賊団とその傘下の海賊たち。
苛烈な闘いの末に死ぬものは多く、生きて帰った者もただでは済まないだろうし、私にもそれは降りかかると思う。
「嗚呼、憂鬱だ」
呟いた一言は心に染みた。
「ちょいと来い」
赤犬殿が海兵たちを引き連れて裏路地に入っていくがどうでもよくなってきた。
ああ、やだな。戦などなくなれば良いものを……さすれば永く生きることが出来ると何故、人間は気づかない？
この曇天の様に晴れない心の雲は更に分厚くなったような気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒鵜(プロフ) - 白銀さん» ご指摘ありがとうございます！すぐに変更します (2015年10月23日 16時) (
レス) id: af7c2b6566 (このIDを非表示/違反報告)
白銀(プロフ) - 題名が鳥ではなく烏になってます (2015年10月21日 1時) (レス) id: 5703a04258 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒鵜 | 作成日時：2015年9月30日 18時
