【ONE-PIECE】鳥からの転生者【part2】 (ページ37)

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欠けた……だと！？ページ37

宙を舞う潜水艦のレンズを思わず目で追ってしまう。

「な、なんてことを！？俺の……俺の船ぇぇ！！」

大海賊と言っていたが、どうやら雑魚の様だ。

「素直に私に殺されろ。」

そう言って鉤爪を風を切るように振ると、潜水艦の中から男が出てきた。

キノコのような髪型、赤地に白の水玉のある髪色、割れたケツアゴ、悪趣味な程煌びやかな服。

ダサい。圧倒的にダサい男、それが(自称)大海賊キノコッシュであった。

しかも雑魚感が漂っているオマケ付き。

「う、うおおおおお！！！」

キノコは私に向かって名刀であろう剣を大振りに振るってくる。

ガキンッ！

「な！」

思わず声が出る。キノコの剣と鉤爪が打ち合った瞬間、鉤爪の先が欠けたのだ。

「っ！！うわああああ！！？」

威勢だけのゴミに私の武具が……武器が……！

「…………コロス」

ザンッ、と一振り鉤爪をキノコの首を切り裂く。

「ぐ、わああ！！」

キノコの首から血が吹き飛び、首のみがこちらに飛んでくる。

「……まだやるか？」

「「ひぃぃぃぃ！！！！」」

キノコの仲間は尻尾を丸めて逃げていった。やはり、どうってことない雑魚である。

「百人切ったが……これをどうしろと？」

後に残ったのは、欠けた我が武器だけであった。