【ONE-PIECE】鳥からの転生者【part2】 (ページ36)

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自称大海賊の男ページ36

島にいた海賊団は総員99人。あと一人のところで終わらなかった。

全く、不幸なのか幸運なのかが分からない男である。

「あと一人……か。気楽に探そうか」

Aは99人を鉤爪で殺したことにより、最初はぎこちなかった動きがだんだんと様になってきた。

しかし、不思議なことがある。

それは、何人連続で切ろうと切り味が悪くならず、それどころか良くなっていくということと、切った後に付着する血が消えていることである。

暫くひとりで思考にふけっていると、大砲が飛んできた。

「……誰だ？」

「アーッハッハッハー！！どうだ当たった……当たってないだと！？」

岩の影から出てきたのは潜水艦のレンズと大砲の口。つまり、こいつが犯人であることは目に見えていた。

「誰だ」

「貴様……俺を知らないのか？俺はかの有名な大海賊キャプテン･キノコッシュだ！！」

「済まないが知らぬ」

Aは大海賊というものだからさぞ有名なのだろうな、と思ったがどうやら自称の様だ。

「時間を潰したな……切る。」

スパーン、と見事な音を立てて望遠鏡のレンズが宙を舞った。