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39話 ページ39




さっきから鳴り止まない電話


紫耀「…えと、、」


「ごめんね、うるさいよね」


そう言って電源を切ってしまおうとスマホを見れば、ロックが外れてメールも沢山来てることに気がつく。


『俺が悪かった』
『話し合いたい』
『今どこにいる?』


そんな文が繰り返されていて、正直何を今更。
なんて思ってしまう。


けど、話し合うのには賛成。



「紫耀く…っ、」


一旦帰るね。


そう言おうと振り向いた時に、ぎゅっと抱きしめられる


紫耀「行かないで欲しい、これ以上Aが傷つくなんて嫌だ」


「え、と、」



どこにも行かせないとでも言うかのようにギュッと強く抱きしめられては苦しくなる



苦しくなるけど幸せな苦しみというか、なんと言うか、
くすぐったいような感情になりながらも回された腕に手を乗せて


「でも私もちゃんと話がしてみたいから…ね?」


紫耀「何かある前に戻ってきて」


「ん、危ないと思ったらすぐ家出る」


紫耀「ん、」


そう言うとゆっくり手を離してくれる紫耀くん。
行ってくるね、そう声をかけて家に帰る

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作者名:優希 | 作成日時:2023年1月3日 14時

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