38話 ページ38
・かな
上司「…その話は本当かね」
かな「はい、、これがその証拠です」
机の上にスマホを置いては再生ボタンを押す
かな『ちょっ、お、奥さんいるじゃないですか?』
旦那『あんな出来の悪い嫁なんて知らない…それよりかな…今日から2週間出張と伝えていてね……』
旦那「は?」
上司「…はぁ、今のは?」
上司の重たい溜息に重たい視線。
隣には何が何だか状況を全く呑み込めていないバカな男
旦那「は、え、いや」
かな「…佐藤さんに奥さんがいたことも知っていました…でも、断れば今後の仕事が大変になるって言われて…」
旦那「なっ!そんなこと!」
上司「佐藤くんは黙っていなさい」
旦那「確かに許される関係性では無いことは分かっていましたが、かなさんも私に好意を寄せており全て同意の上で!」
上司「…本日の午後の会議でこのことを挙げさせてもらう、君の処分が決まり次第連絡する。それまでは自宅勤務とする。勤務初めと休憩、勤務終わりに電話で報告すること。」
旦那「いや、ですが、現在の企画は明後日プレゼンが取引先の会社であって、、」
上司「それには別の者に行かせる。」
旦那「そ、、な」
紫耀『関係を切ってもいい』
紫耀から送られてきたメールを確認したのは数時間前。
ボイスメモは関係を持った初日に録音したもの。
この日のためにちゃんと自分は否定をした事を表し、無理やりだったというのを上司に見せつける。
こんな事になるとは思ってもみなかったであろう。
何が何だか分からないとでも言いたげな顔をして、本当にバカな人
上司「今日はもう帰りなさい」
そう言われると、小さな声で「失礼しました」と言い出ていった。
あの後私も精神面で心配をしてもらい、今日の所はもう帰りなさいと言われた。
午後の仕事のことを言えば上司がやってくれるとの事で、給料は1日分出してくれると言う。
ラッキー。なんて思いながら
かな『切ったし帰った』
紫耀『了解』
報告だけして今日はゆっくり湯船に浸かろう。
あ、お酒も買ってゆっくり映画見ながらアイスもいいなー。
なんてルンルン気分で家に帰った
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作者名:優希 | 作成日時:2023年1月3日 14時