歪愛【平野紫耀】 (ページ28)

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27話ページ28

･Hirano

紫耀｢…Aがもっとって言ったんじゃん｣

｢言ったよ？言ったけど意味が違う｣

俺の服をまた着ては、ソファに寝転んでるAの横に腰をかけて腰を摩ってあげる

あれから何回かしてたらお昼頃になっちゃって、お風呂に入って朝ごはんをお昼として食べては微妙な時間になっちゃった

｢家帰らなきゃ｣

紫耀｢…帰らなければ？｣

｢ふふ、そうしたいなー｣

紫耀｢するんだよ｣

｢…怖い｣

さっきまでは、楽しそうに笑ってた顔も今は少し寂しそうに…辛そうに見える。

普通家って帰れるってなったら嬉しいものでしょ？
どんなに楽しい時間を過ごしてても家に帰れば安心するし、やっぱり家が1番って、思えるのが家なわけじゃん。

｢もし、あの人に紫耀くんの事がバレちゃって…紫耀くんに手を出すようなことをしたら怖い…もっと怖い事もあるけど、私のせいで紫耀くんが傷つくことが…嫌だから｣

紫耀｢俺の事なんて考えなくていい｣

｢そうはいかないよ。私は紫耀くんが大事｣

そう言ってくれるけど、オレだってAが心配だし大事。

言ったとしても困らせちゃうことくらい俺だってわかるからまだ言わない。

紫耀｢…ありがと｣

｢もうそろそろ帰るね｣

紫耀｢ん、｣

さっきまで離したくない。離れたくない。

そう言っていたのに…ひんやりとする空気が俺の肌に触れる。