19話 ページ20
・Hirano
かな『帰ったよ』
紫耀『今日の19時』
かな『はーい』
Aが帰ってから時間が経って、もう少しで約束の時間になる。
ピンポンとインターフォンがなり、ロックを外して「いいよ」と一言言えば慣れたように入ってくるこの女。
かな「お邪魔しまーす…相変わらずここにしか入れてくれないんだ」
紫耀「話すだけだしここでいいでしょ」
他の部屋に入らせて余計なことされても嫌だし。
本人にはそんなこと言えないけど
かな「紫耀の知りたいこと全部は知れなかった」
紫耀「まぁ、出会ってまだ日も浅いし全部吐くとは思えないからそんなに期待してない。」
かな「ひどーい…私結構頑張ったけど」
紫耀「いいから」
かな「あの人、結構Aさんのこと気にしてた…この関係をいいとはもちろん思ってなくて、けどAさんは女性として見れなくなってるんだって。」
紫耀「それで?」
かな「体の相性も向こうはよく思ってないみたい…まぁそこに関してはあの人のテクがイマイチってだけだけど」
紫耀「…そう思ってる割にはよく付き合えてるね」
かな「まぁ、私あの人のお金には興味あるからね」
紫耀「金で嫌なことも出来るなんてすげぇわ」
かな「ふふ、紫耀も結構すごいと思うけどね」
紫耀「それだけ?それで全部なら帰っていいよ」
かな「はいはーい、これで全部でーす…帰りまーす」
紫耀「ありがと、期待してる」
かな「私も期待してるから」
会話が終われば直ぐに解散。
『紫耀くんのせいでバレるかと思った』
『バレた?』
『ううん、ちゃんとごまかせたよ』
『残念、バレても良かったのに』
入らなかったんだ…
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作者名:優希 | 作成日時:2023年1月3日 14時