歪愛【平野紫耀】 (ページ12)

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11話ページ12

･

｢じゃあ、2週間お世話になりました｣

紫耀｢はやくない？｣

｢明日には帰ってきちゃうし…家の事何もやってないから1日は家にいていつもいましたよ感出した方がいいでしょ？｣

紫耀｢大丈夫？ちゃんと演技できる？｣

｢私女優並にすごいと思うよ｣

紫耀｢ふは、はいはい…また連絡する｣

｢ん、私もするね｣

玄関でお礼を言って、少し話す。

離れ難い。

左手には指輪が戻っていて、楽しい時間が終わってしまうと実感してしまう。

｢えと…じゃあね…｣

紫耀｢ん、じゃあね…｣

握られていた手が離れ、少しヒヤッとした冷たい空気が手に感じる。

バタンとしまった扉が開くことはなくて、そのまま家に帰った。

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･Hirano

しんと静まり返った部屋が久しぶりに感じる。

ここのところ最近は1人じゃなかったからかこの部屋が広く寂しく感じる

紫耀｢あー、暇｣

部屋を見渡してもAのものは無い。

付き合ってるわけでもなんでもないから…

いつ終わってもおかしくない関係。
旦那にバレて終わるのか。
俺かAのどちらからか辞めると言い出すのか。

？『明日の午後には解散の予定』

紫耀『分かった…こっちはもう帰った』

？『ほんと、バレたら大変だよ？』

紫耀『かなが失敗しなければバレないから大丈夫』

かな『えー、怖い』

変なスタンプは全然怖がってるようなものじゃなくて、こいつ面白がってるじゃん。と既読だけをつけてスマホを閉じる