俺の彼女は俺推し【黒】

13話 ページ14

･Meguro


蓮｢ふはっ、ねぇ？なんでそんな悶えてんの｣


今日はラジオで新曲が初解禁だからって言って一緒にイヤフォンを片耳ずつつけて聞いてた


終わって隣を見てみると心臓を抑えて上を見上げてるA


｢だって、途中のあのセリフって…ふっかさんだよね？｣


蓮｢さぁ？わかんね｣


｢はぁっ、彼氏になりたいなんてふっかさんに言われたら速攻でOK出しちゃうよ。無理無理…かっこいい。｣


蓮｢前から思ってたけどAは誰推しなわけ？俺じゃないの？｣


シンプルに疑問に思って聞いてみる。
ライブ映像見ては蓮くんかっこいい！ってペンラ持ちながら騒いでくれてるけど、

『ぁっ！しょっぴー！！！何今の！がなり声好きっ！』


『ふっかさん最近ビジュよすぎだよ。心臓痛い…』


って、俺の時より絶対興奮してる。


｢え？なんで？蓮くんも好きだよ？｣


蓮｢その割にはふっかさん達みたいに叫ばないよね。｣


｢んー、なんでだろ。蓮くんのはキャーキャー言えるような破壊力じゃないの。わかる？なんて言うんだろ…心臓が握られるような感覚で声も出ないの、出せないの。｣


蓮｢そんなもん？？｣


｢そんなもんなの！もぅ、分かってないな！｣


そう言ってはさっき録画したのを巻き戻してはもう1回聞いてる


何回か聞いてるとちょくちょく歌詞を覚えてきたのか口ずさみながら楽しそうに歌ってるAを見ては


蓮｢僕の彼女に、僕の彼女に、僕の彼女になってよ｣


｢っ！？！？！、蓮くん！、｣


蓮｢え？は？なにっ！？｣


Aの口ずさみに合わせて歌ったらめちゃくちゃ驚きながらこっちを見ては


｢そういう所…心臓にぐあっ！って、来るんだよ。｣


蓮｢お、おう。｣



今のどこに興奮したのかわかんねぇけど頷いといた。

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