92話 ページ40
エイトサイド
ふわっと頭に感じる誰かの手の温もり。
顔を上げると心配そうに見つめているA。
エイト「な、なんでここにいんだよ。」
発した自分の声が震えてるのが分かる。
情ねぇ。
かっこわりぃ。
「大丈夫ですか？
気分が悪いとか…なんかないですか？」
Aの気遣いだって…今はなんだかムカつく。
「あ、なんか飲み物買ってきましょうか？」
エイト「うっせぇ…買い方なんて分かんのかよ。
金持ちのお嬢様なんてなんも知らねぇだろ…」
「ご、ごめんなさい」
わ…言っちまった。
クソ…なんだよ…自分がひでぇこと言ったからだろ。
謝らねぇと。
そんなこと思っててもAの元に行って謝ろう。なんて思ってもAの元まで走る勇気が出ない。
『ごめん。』
たった一言が言えない。
自分でも俺がかっこ悪いのはわかってる。
…前までデートすっぽかした時だって、誕生日忘れてプレゼント買うの忘れた時だって…
『ごめん、今から行く』
『ごめん、今から好きなの買ってあげる』
って言ってただろ。
なに今更たった一言に怖気付いてんだ。
エイト「はぁ…」
ため息をついたら目の前にまたAは現れた。
「わ、私だって…飲み物くらい…買えますから！」
俺の目の前にココアの缶を突き出しながら涙を目に溜めながらAは現れた。
エイト「…ごめん…ありがと。」
俺はココアを受け取るとごめんって言えた…ありがとうって…ちゃんと言えた。
こんな当たり前なこと言うのにどんだけ時間かかってんだよ…そんだけ上っ面で言ってたってことか？
「私も…変に解釈とかしちゃって…ごめんなさい」
エイト「なんでAが謝るんだよ…俺が悪いだろ」
そう言うとAは「私も私で悪いですから…」と言った。
その目には涙がたっぷりだ。
瞬き1回しただけでも涙が落ちてきそうな勢いだ。
俺が仲直り…いや、俺が謝れて良かったと…Aとまた話せてよかったと思って少し安心するとAはそんな俺の顔を見て笑った。
その目からは一筋の涙があとを伝った。
俺が泣かせた、、、
ごめんな。
Aの涙を見てもう1回心の中で謝った。
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. - 94話「離れれない」ではなく、「離れられない」の方が日本語的に通じると思うんですけおd‥。 (2020年8月3日 12時) (
レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
りさ - これからも頑張ってください！！いつもキュンキュンしながら読んでます！ (2019年11月14日 21時) (レス) id: dc7059f0fe (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - これからも頑張ってください！ (2018年7月19日 23時) (レス) id: 98ef4e8956 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - チビ猫さん» え、ありがとうございます！！崩さないように頑張ります！コメントありがとうございます！ (2018年2月14日 17時) (レス) id: 5e5f7be232 (このIDを非表示/違反報告)
チビ猫 - 優希さん» 作者様が書く、さいこちゃん可愛いです(( (2018年2月13日 16時) (レス) id: b0138ef4d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優希
| 作成日時：2018年1月14日 22時
