3話 ページ3
Aサイド
男の人は私を公園に連れて行くとベンチに座らせてココアとコーヒーを差し出した
?「どっちがいい??体、あったまるよ?」
きっと公園の自動販売機で買ったものだろう
「こ、ココアで」
私は苦いものが苦手だから甘いココアをもらう。
缶を受け取るとじんわりと暖かさが伝わる
蓋を開けて喉に通すと甘い匂いが、味が口の中に残る
「ありがとうございます」
顔を上げてお礼をすると目元を手で覆われてる。
?「ごめん…ここ人いないから、泣いていいよ…僕も見てないから」
そう言われると心の奥からグッと何かが溢れて来たさっきまでは抑えれたのに…今は抑えようと思っても抑えられない。
「っ…ひっ…ひっ、はっ」
小さかった声がだんだんと大きさを増す
彼は私が泣き止むまでずっと目を隠してくれてた
?「おさまった?」
「は、はい」
そう言うと彼は手を離してくれた
彼の手は涙で濡れていて申し訳なさと恥ずかしさが生まれた
カバンの中からハンカチを出して彼の手を拭く
「すいません、私の涙なんかで濡らしてしまって」
?「いえ、綺麗な涙だったのでなんとも」
彼はそう言うと「これ洗っておきますね」と言ってハンカチを私の手から取る
「いいですよ、もう会わないと思いますし…今日はすいません。」
?「会えますよ、また…僕はエイトっていいます」
そう言うと写真付きの名刺を出した
「ほ、ホストさん?」
?「はい、ホストさんです」
彼は微笑みながら答える
「あ、私…こう言うものです」
エイト「城田…A、さん」
「えぇ、」
エイト「城田って言えば…あの有名な」
「有名かはわかりませんが…私の親はバックとホテルを経営してます」
エイト「へぇ、すごいですね」
「『私の親がすごい』ってだけです…私は何も」
エイト「…また今度、お店にハンカチ取りに来てくださいよ…悩み、聞きますよ?」
「え、迷惑になりますし…大丈夫です」
彼は微笑んで私の頰を撫でると優しい声で言った
エイト「ほら、悩みがないって否定しないってことはあるってことですよね?肉親や友達には話せないことでも『今日会った仲良くもないホスト』には気軽に話せるかもしれないですよ?」
そう言った彼は優しそう…でも、それと同時に本心なのかな、、そう思った
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みぃ(プロフ) - 読んでて思ったのですが少し誤字が多い気がします。作品自体は面白いので更新頑張ってください。 (2018年12月5日 12時) (レス) id: e718825f4e (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - チビ猫さん、ありがとうございます!!コメントをいただけるだけでも嬉しいのに…大好きだなんて、、これからも頑張らせていただきます!ありがとうございます! (2018年1月14日 20時) (レス) id: 5e5f7be232 (このIDを非表示/違反報告)
チビ猫 - コメント失礼します。この作品大好きです!更新頑張ってください! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 23dfa612b9 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 花梨さん、ありがとうございます!グダグダにならないように頑張っていきます!コメントありがとうございました! (2018年1月12日 23時) (レス) id: 5e5f7be232 (このIDを非表示/違反報告)
花梨 - 凄くおもしろかったです!!続き楽しみ! (2018年1月12日 23時) (レス) id: 0c28bb0fd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優希 | 作成日時:2018年1月8日 16時