それ以上近づかないで (ページ11)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:4,475 hit

11 ページ11

それから数ヶ月経ってようやくみんなもシェアハウスの生活に慣れてきた

呼び方もちゃん付けが外れて気楽に接するようになった

そんなある日

深夜激しい頭痛に襲われ目が覚めた

「…ガンガンする…」

自分の部屋を出て薬を飲みにリビングに行こうとすると

フラフラしてしゃがんでしまう

「やばい…」

目「え？A？」

「めめ…」

目「頭痛い？」

「ん…」

目「立てる？」

「…」

目「とりあえず乗って」

そう背中を向けてくれるめめ

「ごめん…」

目「大丈夫だから」

リビングまで連れてってくれて薬まで用意してくれためめ

「ありがとう」

目「うん」

「落ち着いたら部屋戻るからめめも部屋戻って？」

目「心配だからAが落ち着くまでいる」

「明日も早いよね？」

目「そんなのどうでもいい。今はAの方が大事」

「めめのそういうところにファンは惹かれるんだね」

目「俺のことはいいから、休んで」

休みがない彼にこんなこと言わせるなんて情けない

「ありがとう。」

数十分ソファで仮眠すると大分治った頭痛

部屋に戻ろうとすると

向かいのソファで寝ているめめ

本当はベッドで寝てほしいところだけど

起こすのは可哀想だし

「めめありがとう」

そう小声で話しかけ毛布をかけた。