4話 ページ49
Noside
『…って訳かな』
ｳｿｯﾌﾟ「お前…やべぇ刀持ってたんだな…」ｶﾞｸﾌﾞﾙ
ﾛﾋﾞﾝ「Aの能力に見合う刀ね」
『逆だよロビン…
僕の能力が、唖闇に見合う物にしなきゃな』
ｿﾞﾛ「じゃあお前は、常に命張ってる訳だ…」
『まぁ、そういうことになるね
そんな事にならないよう精進するつもりだけど』
ｿﾞﾛ「命あるってこたぁ…出来てんじゃねぇか？」
『そうだといいね』
常に命を張ってる…それについては間違いはない
仲間の命の為でもあるのだ
気を抜けば、いつでも刀に裏切られる
その緊張感を保てなくては、剣士として終わりだ
一種の契約、そのリスクをAは楽しんでいる
…その時点で、この女も大分恐ろしいと思うが…
チョッパーが少し怯えながらもAに近づく
別に唖闇に近づいたからといって、
何か起こる訳では無いのに…
この船のクルー達を、唖闇も気に入っているので
Aに何かない限りは音沙汰無いだろう
ﾁｮｯﾊﾟｰ「お、俺…！いつでも治すぞ…！？
Aが怪我しても、刀に吸われないように…！
俺すぐ治せるように頑張るぞ…！？」
『ははっ！ありがとチョッパー
でもその前に、うちの船医さんを心配させないくらい
強くならないとな！ね！ゾロ！』
ｿﾞﾛ「たりめぇだ」
ﾅﾐ「Aもゾロも…
よくそんなおっかない刀持てるわね…」
「『相棒だからな』」
刀とは、己の心を最も明瞭に映し出す鏡だ
迷いも、傲慢も、怠惰も…全て表れる
だからこそ、一振に全てを込めなければ…
『氷天鏡月と初代唖闇は、僕の誇りだ』
ｿﾞﾛ「そうかよ、なら俺も…
早ぇとこお前らを超えるくらいにならねぇとな」
『待ちくたびれるなぁ…』
ｿﾞﾛ「いいのか？すぐ追い越すぜ？」
『その荒々しい刀じゃ、
まだまだ道のりは遠そうだけど』
改めて、唖闇との約束を誓い直したA
今までも驕ってきたつもりはないが、
もう一度、気を引き締め直して鍛錬しなくては…
氷天鏡月も同様、主で居続けられるように…
"柔無き剣に強さなどない"
ミホークが柔を極めるならば、
Aは"静の剣"を極めようと誓った
そしてそれは、相棒達とだからこそ為せる究極…
今まで強い剣士に使われたことはあった唖闇であったが、
ここまで謙虚に唖闇を握る続けるAは、
唖闇とて初めての主だったであろう
歩み続ける主にまた1つ、楽しみを数えた…
Fin…
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年4月5日 1時
