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7話 ページ31

Noside


客「おいおい…!あいつら何杯目だよ…!!」


客「分からねぇが…既に3本は空けてるぞ…!?」


客「しかも度数もやたら高いのばっかだ!!」



傍から見れば、どちらもワクだろう


A本人にそんな気はサラサラないようだが


グラスは既に20回は空になっている


だがAは楽しそうに店主と話し続け、


その隣でゾロは黙々とツマミを口にする



店主「驚いた…!姉ちゃんめちゃくちゃ呑むんだな!」


『だってこのお酒美味しいんだもん!』グイッ


店主「あんたら2人とも、東生まれなのかい?


それならその酒に強いのも分かるが…」


『彼はそうよ、でも私は北…


東は一人旅で回ってたくらいよ』


店主「東を一人旅とは変わってるな姉ちゃん!


あそこは最弱の海だぜ?」


『最弱でも、全員がそういう訳じゃないでしょ?


現に彼も3億の賞金首だけど、東の出なのよ?』


店主「ロロノアや麦わらの手配書見た時にゃ、


東にあんな怪物がいたのかと騒ぎになったよ!」


『ホント、強くてびっくりするわ』クスッ



とても気が合うのか、酒で饒舌になっているのか


今日のAはよく喋る…


この店に来た目的すら、忘れていただろうに…


ゴンッ!


ハッとして隣を見ると、グラスに液体を残したまま


机に頭をつけたゾロが…


肩が規則的に上下している…寝てしまったか…



客「うぉお!!あの姉ちゃんすげぇぞ!!」


客「あのガタイの男に酒で勝ちやがった…!!」


客「信じらんねぇ…!何モンだあの子…!!」


店主「…勝負は姉ちゃんの勝ちらしいぜ?」


『正直、彼に勝てるとは思ってなかったわ…


彼が酔ったところ、見たことがないもの…』


店主「あの酒も相当ヤバい酒なんだがな


あんだけ呑んでまだ普通の姉ちゃんに


俺は心底感嘆するぜ…


兄ちゃんどうする?起こすか?」


『平気、連れて帰るわ!酒代おいくら?』



高値が張ったのを領収書で書き留めてもらい、


後でゾロに催促してやろうと思ったA…


少し唸ってこちらに向いた顔はいつもより赤い


どうやらただ眠かっただけではないらしい…


…ミホークさんとめちゃくちゃ呑んでた時あったからな…


それが功を期した…とでも言うのかな?


身長はさほど変わらないが、恐ろしく重いゾロ


サンジが筋肉バカというだけあるなと勝手に納得


船まで背負っていこう…


そして明日起きたら筋肉痛だろうなぁ…


時刻は既に日を跨いでいた…

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作者名:白銀幸成 | 作成日時:2020年4月5日 1時

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