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夜蛾「AAは高専で預かれ、と上からの命令だ。ということで今日からAも高専の生徒となる。
傑、色々と高専の事について教えてやれ」
夏油「分かりました。
行こうか、Aちゃん」
高専…?今いる場所の事だろうか?
取り敢えず夏油さんが部屋から出ていくので私も後を追った。
何も思わず今まで着いてきてしまったけれど大丈夫だろうか。高専…?という場所が良い所なのかも悪い所なのかもよく分からない。
もしかしたらまた、軟禁状態にされるかもしれない。
でも、夏油さんは罪を償う事が出来ると言っていた。蠱毒という力が人助けになるとも言っていた。
だから良い所だと信じたい。
私はもう、人に利用されるのは嫌だ。
夏油「歩きながらで申し訳ないのだけれど、少し高専について教えるね。
高専は呪術高等専門学校の略称。ここは呪術師になる為の学校なんだ。ちなみに全国で2つしかないよ。
呪術師は呪術を使い呪霊や呪詛師を倒す人のことを言う。ちなみに呪霊って分かるかな…?」
「…ごめんなさい…分からない…」
夏油「謝らなくて良いよ。知らなくて当然だ。
ちなみに呪霊は人間の負の感情から生まれるんだ。
多分Aちゃんも見たことがあるよ。
みんなには見えてなくて自分は見えていたものって無かったかい?」
…!もしかして「それ」…?
夏油「心当たりあるみたいだね。それが呪霊だよ。
Aちゃんにはこれから沢山呪霊を倒してもらうよ。
呪霊は人を襲うんだ。呪霊を倒せば人助けになる。大丈夫。心配ない。術式の使い方とかは私たちが教えるからね」
私が生きて出来ることは、それしかないみたいだ。
呪霊というものを倒し、人を助ける。そうすればきっといつかは罪を償うことができるかな?
でも、私にそんな事出来るのだろうか。違う、やるしかない。できるできないでは無い。
そうじゃなきゃ私が今生きている意味が分からない。
…夏油さんは私を助けてくれた。その優しい心を踏みにじることはしたくない。
夏油「あ、着いたね。ここが寮だよ。
廊下を歩いて右が男子寮。左が女子寮になってるんだ。
あと数分ぐらいしたら硝子って言う女の子が来るから少し待っててもらっても良いかな?」
こくんと頷くとまた夏油さんは私の頭を撫でた。
もしかしたら夏油さんは人の頭を撫でるのが好きなのかもしれない。
それにしても硝子さんって人はどんな人なのだろうか…?白髪サングラスさんみたいな怖い人だったらどうしよう。
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みかん飴(プロフ) - うさぎを必死に覚えようとしている夢主ちゃんにノックアウトして思わずコメントを、、、いつも楽しく読ませて貰っています!無理しない程度に更新頑張ってください!! (2020年12月4日 22時) (レス) id: 692c18fb1a (このIDを非表示/違反報告)
蒼空麗(プロフ) - 最高です・・・!最高・・・†┏┛墓┗┓† (2020年11月22日 14時) (レス) id: 276da92bd9 (このIDを非表示/違反報告)
らぴ(プロフ) - kazu-mochiさん» 感想ありがとうございます(TT)面白いと言って貰えてとても嬉しいです!更新速度はとてもゆっくりですが最後まで閲覧して下さると嬉しいです。kazu様もお体には気をつけてください。 (2020年11月15日 22時) (レス) id: 3bce2f1a09 (このIDを非表示/違反報告)
シズク - めちゃくちゃ面白いです!!!!一気読みしちゃいました!更新楽しみに待ってます! (2020年11月14日 23時) (レス) id: 71a40c346c (このIDを非表示/違反報告)
kazu-mochi(プロフ) - 夏油さんの小説初めて読ませて頂きました!設定がしっかりしていてとても面白いです!これからも体調などには気をつけて下さいね。応援してます!! (2020年11月14日 11時) (レス) id: 2505b4e935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぴ | 作成日時:2020年11月12日 20時