黒 の 彼 女 ７

・ビ デ オ ページ17

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阿部亮平 side






ライブがあった翌日の話のこと

昨日が最終日だったため
今日は全体を通しての反省会や、プレゼントや手紙などを目を通す日

反省会を3時間ほどやって
いまは、各自プレゼントや手紙などに目を通している


『 わ、これみて！ 』

蓮「 俺らの写真だらけじゃん笑 」

『 嬉しいね 』


圧倒的にプレゼントが多いのはこのふたり

2箱は最低でもあるし
カップルに関してのことは山ほどある

渡辺兄妹も負けてないけどね

そんな様子を見ながら、佐久間と一緒にプレゼントを開けていた時だった


『 ……DVD入ってるんだけど 』


さっきとは打って変わったしんみりとした声で呟いた

一斉にAを見るメンバーたち
Aの片手にはしっかりと、DVDが握られており

そこには殴り書きで
"Aちゃんへ"と書かれていた


康二「 ……これ男の人の字やん 」

ラウール「 なんか、怖いね 」


康二や、ラウールが言う通り

ザ男の人の字という文字をしていて
そして、気味が悪い


『 っ、お兄！ 』


DVDを見て固まる俺らに痺れを切らしたのか
翔太がAの手からDVDを奪い
楽屋内にあるビデオデッキに慣れた手つきで入れた


翔太「 ……みんなで見れば怖くない 」

『 でも、っ！ 』

翔太「 …お前だけが怖い思いしてほしくないんだよ
もしこれがストーカーの内容だったら、？
アンチの内容だったら、？

………俺らに頼んのかよ 」

『 …… 』


俯いて下唇噛むA

横にいた目黒がそっと手を握り


蓮「 ……俺がいるから、大丈夫 」


安心させるように言った


康二「 そうやん！！
めぐきゅんだっておるし、しょっぴーだっておる！
ほら、俺だっておるんやで？

9人の男に囲まれてたら怖いもんはないやろ 」

ラウール「 頼って、ね？ 」

『 うんっ、！ 』


力強く頷いたAの行動を見た翔太は
テレビの電源をつけ、DVDを再生した

ザーッと砂嵐が流れる


照「 本当に再生されんの？ 」

深澤「 ……イタズラだといいな 」


2分ぐらい経っても再生されないビデオ

ただのイタズラか。と思いテレビを消そうと翔太が動いた時だった…。


ラウール「 っ？！……はんにゃ？ 」

佐久間「 誰かの部屋にいるでやんすな〜 」


ひとつの部屋に、ぽつんと立っている
はんにゃのお面を被りスーツを着た結構細身な男の人

Aの方を見れば、目黒や翔太、そしてAも少し顔を青ざめてテレビを見ていた









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